全モデルまでは最小容量の16GBでも3万円近くしていたのでわざわざ購入するには少し弱かったのですが今回のモデルから一万円以上値下げし購入しやすくなりました。
基本的には全モデルよりも進化しており非常にお買い得になっていますし自宅で使用するタブレットとしては非常に優秀になっています。
旧モデルとの違いと他のFireタブレットとの性能の違いや使い勝手の違いを簡単にまとめてみたいと思います。
旧モデルとの違い
旧モデルとの一番の違いは何といっても価格でしょう。
前回の3万円の価格では3万円出せば他にも買えるタブレットもいくつかありわざわざAmazonタブレットを購入する理由も薄かったのですが今回の値下げによって価格も手ごろになり一気に購入する価値が上がったと思います。
旧モデルと比べて進化したところと退化したところを簡単にまとめてみたいと思います。
本体の物理的な違い、それにともなうバッテリーの変化
新モデルが262 x 159 x 9.8mm 旧モデルが262 x 159x 7.7mmとなっており大きさに変化はありませんが厚みが2mm増えています。
それにともなってか重量も432gから500gと少し重くなっており携帯性は残念ながら少し下がってしまったといえるでしょう。
しかしながらその分バッテリーの持ちは8時間から10時間と増えており長時間動画を楽しんだりする場合はより使いやすくなりました。
解像度の進化
1280 x 800 (149ppi)だった旧モデルの解像度が1920 x 1200 (224ppi)と進化しておりより高画質で動画を楽しめるようになりました。
実際画面は非常にきれいでくっきりとしています。手持ちのFireHD8と比べても歴然としています。
CPU能力の強化
クアッドコア最大1.5GHzから1.8GHz x 2、1.4GHz x 2 クアッドコアへと進化しています。
そこまで高くないSIMフリーの国産スマートフォンArrowsm04を例にあげるとこのスマートフォンのCPUは1.2GHzのクアッドコアなのでそれと比べても優秀なCPU性能を持っていることがわかります。
流石にXperiaの最新機種やiphoneといった高価な端末と比較すれば大きく劣ってしまいますが一般的な使用用途では十分な性能を持っています。
実際に使ってみた感じでは手持ちのFire7やFireHD8で感じたたまにあるもっさりした動きが消えた印象をうけました。
劣化したのはカメラ性能
旧モデルでは720p HDフロントカメラ、5メガピクセルHDリアカメラのカメラ性能を持っていましたがそれが大きく劣化しVGA フロントカメラ、2メガピクセル HDリアカメラへと変化しました。
とはいえこの大きさのタブレットを外に持ち歩いて撮影するのに積極的に使うのかといえば疑問ですしこの性能を抑えることでこれだけ低価格で購入できるようになったともいえるのでこの選択は非常に優れていると思います。
ほとんどの人が外で撮影するときにはスマートフォンなどを利用すると思いますし、スマートフォンについているカメラは優秀な場合が多いのでこの機能の節約が問題になるシーンはほとんどないと思います。
総評
他にも細かな違いはありますが一般的に気になる点としてはこんなところでしょうか。
価格を抑えるために犠牲になったのがカメラ性能だけでありそのカメラ性能はこの大きさのタブレットがあまり必要としないものだと思うので何でも詰め込んだ高価な端末から必要なものだけを選択して強化していらないものを抑えた使用者のニーズに合わせて進化したといえるでしょう。
厚みがわずかにまし重量もある程度重くなってしまっていますがその分電池の持ちが強化され解像度CPUともに強化されており家で使用するには申し分ない端末になっていると思います。
家の中では撮影する機会も少ないのでより室内で利用しやすい端末に進化したといえるでしょう。持ち運びで利用したい人にとっては価格を無視すれば少し使いにくくなったといえるかもしれません。
それでもバッテリーも強化されていることを考えると持ち運びでも使いやすくなったといえるかもしれません。
Fire7 FireHD8と比較して
FireHD8やFire7と比べて明確に違うといえるのは何よりも画面のキレイさです。
画像はもちろん細かいボタンや文字までよりくっきりはっきりと表示されるようになっています。
解像度がきれいな上画面サイズが大きいので動画を楽しむのであればFireHD10が非常に優秀であるといえます。
音の質としてはFireHD8とFireHD10に大きな違いはありませんがFire7は音に関しては期待できないので動画を見たり音楽を聴くという用途で利用するのであればFireHD8以上を選択するのが無難でしょう。
アプリの動作などについてはCPU性能に違いがあるのでFireHD10を利用するのが一番ストレスなく利用できると思います。
他にあまり気が付きにくい違いとしてはWi-Fiの利用可能な電波の種類の違いですね。FireHD10だけが802.11acを利用可能です。
もちろん家のWiFi環境が11acに対応している必要がありますが条件を満たしている人であれば他のFire端末よりも高速での通信が可能になるのでよりストレスなく動画やネットサーフィンを楽しめると思います。
11acに対応しているおすすめのLAN親機としては以下の商品があります。大きさ自体も非常にコンパクトですしシャンパンゴールドという黒が一般的な中で選べる特別なカラーもあります。
一人暮らしで使用するには少々オーバースペック気味かもしれませんが一人でも利用端末が多くなればローエンドモデルではついていけないこともありますので気になったのなら一人暮らしでも手を出してみてもいいのではないでしょうか。
僕自身少し前まで昔買った11acに対応していないザコルーターを使用していたのですがつい最近以下のものに買い替えました。そのうちレビューします。
Fire HD 10で5GHzに接続するには?
Fire HD 10に限らずAmazonデバイスで5GHzに接続するにはデフォルトではうまくいかないことがあります。
というのもAmazonの端末で利用できる電波のチャンネルはタイプ52に制限されているようです。なのでデフォルトのチャンネルの設定が自動になっている状態だと電波を見つけることができません。
例えば上記で紹介したバッファローの無線親機の場合http://192.168.11.1/にいったうえで設定を変更して例えばチャンネルを「44」等に指定することでAmazonデバイスが5GHzの電波を認識してくれるようになります。
Fire HD 10もせっかく11acに対応しているにも関わらずこの作業を行わないと電波をひろってくれないので目的の電波を拾えない人は試してみてください。
パッケージと中身
いつものオレンジパッケージで届きました。
裏側のところを千切って開封します。また切るところの下にはこのタブレットのおすすめポイントが簡単に載せられています。
中身はタブレット本体と充電用のバッテリーとUSBケーブル、簡単な取り扱い説明書が付属しています。
付属品だとこんな感じですね。他のタブレット用の充電器がすでにあるので今回は本体だけ取り出してこれらはしまっておくことにしました。
他の二つのタブレットとの大きさの違いはこんな感じです。重ねるとつるつると滑ってしまうので写真が少々雑になりましたが大きさの違いのイメージはつかめると思います。
使用してみての感想
簡単に一通りの機能を試してみて一番感じたのは矢張り画面のキレイさですね。
FireHD8もHDではありますが僕のは旧モデルのFirehd8であることもあり解像度に大きな差があります。
映像を見るときだけでなくミュージックのアルバムのパッケージ写真の見え方だけでも大きな違いがあります。
また動作の軽快さも優秀です。CPUがより強化されているのでデフォルトの作業をする程度で困ることはありませんしアプリなどもある程度は軽快に動作すると思います。
Amazonのタブレットでもある程度のゲームもできるのでゲーム系統のアプリをやりたい人はCPuが優秀なFireHD10を利用した方がストレスなく楽しめるでしょう。
動作が軽快なことと、11acを利用できることもありネットサーフィンや動画視聴時は非常に快適に利用できると思います。
また画面が大きく解像度も高いので写真などのついているカラーのKindle本を読むときにも非常に便利です。逆に活字だけの本を読む場合は画面の大きさもあり目が疲れやすいのでKindlepaperwhite等を利用するのがおすすめです。→Kindlepaperwhiteを購入しました。レビューと一般KindleやFireとの読書体験の違いについても紹介します。
音質としてはFrieHD8とはほとんど差がないような気がします。しかしながら画面が大きいこともありスピーカー間の間がよりひろくなっているので音の広がりという意味ではこちらの法がいい感じに聞こえるといえるかもしれません。
基本的な使用用途としては持ち運ぶノートパソコン替わりの家用端末といった感じでしょうか。
料理のレシピなどを表示してキッチンに持ち込むことも可能ですし、別途に寝転びながら映画を視聴することもでき家の中を自由に持ち運ぶことができます。
欠点を挙げるとすればやはり重さと大きさに伴う持ち運びの困難さですね。500gあるので持ち運ぶには少し重たいですし片手で持って作業していると手が疲れると思います。
なので利用方法としてはあまり持ったまま使用するのではなくどこかに置いて使用するという方法が便利だと思います。
ベッドの付近やパソコンの無いところに簡単なタブレット用のアームを設置しておけばより便利になるかもしれません。
こんな人におすすめ
テレビやモニターのない部屋でプライムビデオや各種動画サービスを楽しみたい人には非常におすすめできる端末です。
HD表示可能なので美しい映像を楽しめますし音の質もいいともいえませんが最低限の音質はあると思います。
家の中で気軽にネットサーフィンを楽しんだり大きな雑誌などの読書を楽しむのにも最適ですね。雑誌等の電子書籍は元のサイズが大きいこともありこれくらいの大きさのタブレットの方が読みやすいです。
またCPU性能が比較的優秀なのでもっさりした動作も少ないのである程度はアプリで遊んでみたい人にもおすすめですね。(標準状態ではGooglePlayは使用できないので保障の範囲内で使うのであれば遊べるアプリは限られます。)
正直なところちょっとしたことを調べたいときなどに簡単にネットにつなげる端末があるのは思っている以上に便利なのでリビングなどに常に置いておくのも使いかたの一つとしておすすめですね。
カメラ機能の劣化や重さの増加もあるので持ち運んでいろいろ試すという使いかたをしたい場合は少し向かないかもしれません。もちろん旅行先などで映画を楽しむ党いう用途で持っていくには最適な端末と言えると思います。
安く買うには
たまにセールでprime会員限定でセールが行われています。
また大きなセールの時には一般会員向けのセールも行われますがそんな時にはプライム会員にはより大きな割引がくが適用されるのでこれらの端末が欲しい人はプライム会員になっておくことがおすすめです。
FireHD10となれば最低4000円は安くなることが多いですしそれだけで年会費分はとりもどせます。またプライムビデオやミュージックなどFire端末を活用するうえで便利なサービスが利用可能になるので興味のある人はあらかじめプライム会員に入っておくことをおすすめします。
学生であればAmazonStudentが年会費も安く書籍の購入でポイントがもらえるようになるのでおすすめ。AmzonStudent向けの文具等のセールも行われることがあります。
まとめ
画面のキレイさや動作の快適さ、11acに対応していることもあり他のFire端末と比較してもやはり優秀と言えると思います。
画像のキレイさは目で見てわかるほどなので大きくてきれいな画面で映画を楽しみたい人には本当におすすめな端末と言えると思います。
旧モデルの3万円程度の価格では少し微妙でしたがこの値段であれば購入する価値は十分にあると思いますしセール時ならなおさらです。
タブレットがあると思っている以上に便利なので気になっている人は試してみてはいかがでしょうか?
ストレージが32GBのものと64GBのものがありますが価格差を考えると32GBでいいと思います。この価格差をだせるなら大きな容量のmicroSDカードを購入可能なのでわざわざ高い方を購入する理由は薄いとおもいます。