あまりパソコンに詳しくない人がパソコンを買うときパーツの名前を並べられたところでいまいちよくわからないと思います。かといって家電量販店で聞いて見る場合どうしても高いものに誘導され自分には必要のない高いパソコンを買ってしまうなんてこともよくあります。

そんなパソコンに詳しくない人がパソコンを自分で選ぶあるいは必要なスペックを選ぶために知っておきたいポイントなどをできるだけわかりやすくまとめてみます。

パソコンのそれぞれのパーツの役割について

ここではパソコンのスペックとして並べられるパーツの役割について簡単にまとめます。

CPU

ある意味一番有名なパーツではないでしょうか。パソコンの頭脳でもありパソコンの性能を決める重要なパーツでもあります。

しかしながらここに多くの人が勘違いしているポイントがありCPUの重要性は思ったより高くありません。というのも昔と違い現在はCPU全体の能力が上がっておりいやすいCPUでも日常生活で使用するレベルで困ることがほとんどないからです。

なので多くの人がメインにやることになるであろうネットサーフィンやオフィスソフトの使用などにおいては最低限の性能でも十分と言えるからです。パソコンでゲームをやりたい人や複雑な計算をやらせたい場合などは気にする必要があるとは思いますがそれ以外であればそこまで気にする必要もないかもしれないと思います。

次からもう少し詳しい説明をしますが興味がある人以外は読み飛ばしても構いません。

インテルとAMDについて

メーカーとしてはこの2つがありますが家電量販店などで購入するパソコンには基本的にインテルが使用されているかと思います。少し詳しい人はインテルのCorei7やCorei5などといった名前は知っていると思います。

どちらの方が優秀といったことはほとんどなく製品を買う上ではどちらでもいいと考えて問題ないでしょう。

CPUの性能について

CPUの性能を評価するのに知っておいた方がいいのは動作周波数のHzとコア数(スレッド数)です。

動作周波数(クロック数)Hz

多くの人が一番気にしがちなのがこの動作周波数のHzではないでしょうか。基本的には数値が高い方が優秀ではありますが最近ではこの値が高いものよりも後述するコア数の方が重視されている気がします。

コア数(スレッド数について)

上記のクロック数が個人の処理能力なのに対しこちらは処理人数になります。コア数が2つであれば2つの並列処理が可能で複数の作業を同時に行うことが多い最近の環境では周波数が高いものよりもよりコア数が多いCPUを選んだ方がいいかと思います。

複数の処理については例えば自分はインターネットサーフィンをしているだけのつもりでも裏では常にセキュリティソフトを動かしてパソコンを驚異から守っているなど様々な動作を行っています。

スレッド数は大まかにはコア数と同じですがコア数は物理的な個数であるのに対してスレッド数は仮想的なコア数です。基本的にスレッド数を気にしていれば問題ないかと思います。

CPUの選び方まとめ

少しわかりにくかったかもしれませんが簡単に言えばクロック数は個人の優秀さで、コア数(スレッド数)は作業できる人の人数になります。

高度な計算をさせるためには優秀で高名な学者が必要かもしれませんがそうではない一般的な作業では一人突き抜けて優秀な人がいるよりもある程度の能力を持った人が複数いる方がいいようなものと考えればいいと思います。

現在はCPUも進歩しており安いものでも十分すぎる性能があります。なのでCPU選びで着目するのはクロック数よりもスレッド数を気にする方がいいでしょう。

メモリ

メモリはそこまで説明するところがないので簡単に説明します。

CPUを作業者とするならばメモリは作業スペースです。どれだけ優秀な人であっても作業する机がとても狭い時は一々ものを片付けないと作業が進まないのに対し広い作業スペースがあれば作業も捗るのは想像できるかと思います。

現在は技術の進歩もありただのネットサーフィンでも動画などが流れることも多いですし多くのタブを開いて見るといったことをする人も多いのではないでしょうか?CPUでも説明しましたが裏で動いているソフトも当然作業スペースが必要になるのである程度余裕が必要になります。

よくあるパソコンやスマートフォンが遅くて困っているという場合はCPUのスペックが足りないというよりはメモリが不足していることがほとんどです。そのことからメモリはパソコン選びの中である種最も重要なパーツと考えても過言ではないと思います。

もう少し詳しい話

先ほどまでに書いたことで十分説明できたのでここは読み飛ばしても構いません。

メモリは記録するものではないのかと考える人も多いと思いますがその通りです。ハードディスクなどと異なるところはメモリは一時記憶のためのスペースになります。電卓などを使えない小学生の時は計算過程を紙に書いて計算するでしょうし、何か作ろうと思うときにも簡単な完成図を適当に書いてみたりするでしょう。しかしながらそんな計算用紙やメモ書きは最終的には不要なもので破棄する人がほとんどでしょう。

メモリの役割もそれと同じで作業のために必要な情報を一時的に保存しておくためのパーツで作業に必要がなくなれば保存されたデータは破棄されます。作業スペースと表現したのもこの一時的に保存できるスペースが小さければ保存できなかったデータを一から作り直す必要があるので手間が増えて作業が進まないからということになります。

記憶媒体(HDD,SSD)

記憶媒体自体はいくつか種類がありますが名前はあまり気にする必要がないと思います。SSDの方がHDDよりも効果である代わりに読み取りが早いと考えておけば問題ないでしょう。スマートフォンなどではストレージなどと呼びますね。

内部のデータを保存しておくところなので当然ですが大きければ大きい方がいいです。最近ではアプリそのもののデータ量も大きいですし,綺麗な写真や動画はそのまま容量がとても大きいことになります。

また勘違いしてしまう人も多いと思うのですが商品に書かれている256Gbなどと書かれている容量全てが自分の思う通りに使える訳ではありません。

パソコンを買ってくると元々入っているソフトも多いですしそもそもパソコン上で他のソフトを動かすためのソフトのようなものであるOSというものがあります。このOSというもののおかげでプログラムのことがよくわからない人でもパソコン作業ができるとても重要なものです。

OSなどと言われてもよくわからないと思った人も多いかもしれませんがこの OSこそがwindowsやmacintoshになります。細かいことはどうでもいいのですがこのOSというものが絶対に入っているためOSと初期ソフト分の容量はすでに使われているということは覚えておく必要があるでしょう。

例えば128Gb程度が使えるパソコンでも初期ソフトやらOSやらですでに30Gb使われていた場合自分が使える容量は95Gbだけになります。大きな容量のパソコンを買う場合はOSや初期ソフトの容量は大した影響にはなりませんがスマートフォンや安いパソコンなどで保存容量が小さな場合思ったようにソフトやデータを保存できず使い物にならないといったことが起こっても不思議ではありません。

ノートパソコンであれば最低でも256Gbは欲しいところですね。ほぼオフィスソフト使用とそれに必要なソフト専用になっているmacbook airの128Gbを使っていますが定期的に他にデータを移さないと満足にソフトを入れることもできず割と不便です。

私自身はパソコンを複数台持っていますし専用の用途でしか使わないのでなんとかなっていますが,macbookなどの購入を検討している人でいろいろなことに使いたい人は最低でも256Gb程度には増やした方がいいとおもいます。

スマートフォンであれば64Gb程度あるとある程度快適に使えるでしょうか。アドロイド機の多くは外部ストレージという形でSDカードを入れることができますし安いので大容量のSDカードで補うのもいいでしょう。

iphoneなどはSDカードでの増設などができなかったりするので購入前に注意しておきましょう。

デフォルトで入っているソフトのあれこれについて

たまに安いパソコンを買っておいてマイクロソフトのOfficeが入っていないと文句をいっている人を見かけます。そんな人の多くはそれまで家電量販店で高いパソコンを買ったことしかない人だとは思うのですがMicrosoftOfficeはパソコンにデフォルトでついてくるソフトではありません。

日本ではユーザーが多いため国産メーカーのパソコンにはデフォルトでインストールされていることが多いだけで基本的には別に自分で購入しなければならない有料ソフトです。

しかしながらこのOfficeソフトというのは普通に購入すれば3万円~と下手なパソコンを普通に購入できる価格がするのでなければ別で買ってインストールすればいいとも言いにくい価格です。Officeソフトが必要な人はただ安いパソコンに飛びつくのではなくセットの方がやすくなるかもしれないと覚えておいた方がいいでしょう。

Macかwindowsか

パソコン初心者でもなんとなくmacってかっこいいからmacにしようかなーなんて思う人もいるかもしれません。個人的な意見ではありますが普通の人がwindowsパソコンよりもmacを選ぶ理由はほとんどないと思います。

先程macでもofficeを使っていると言いましたがwindowsで作ったwordファイルをmacのofficeに持ってくると段落などが変わって形式が崩れてしまうこともよくあります。

またwindows向けのソフトはmacでは起動しないことも多いのでmacでしか使えないソフトを使うためにmacを選ぶという人であればもちろんmacを選ぶべきなのですがそれ以外の人であればwindowsを選んだ方が何かと便利だと思います。

少なくとも日本においてはwindowsユーザーが基準に考えられているのですでにwindows機を持っていて二台目とかでない限りはとりあえずwindowsを選ぶことをおすすめします。

あえてmacを選んだ方がいい人を考えるとiphoneユーザーなどでしょうか。apple製品はapple製品同士の互換性が優秀なのでihoneとmacbookなどを両方所有しているとデータのやりとりが簡単で便利になります。

購入するときに注意する要素やまとめ

パソコンのパーツの中で普通の人でも影響がありそうなパーツ3つのみ紹介しましたが一般的なパーツの優先順位はメモリ≥記憶媒体≥CPUといった感じです。多くの人が注目するCPUはそこまで重要ではなくとにかくメモリの大きさと記憶媒体の大きさが重要です。

あとはOfficeソフトが必要かどうかですね。安いオフィスソフトやフリーのオフィスソフトもありますがどうしても使い勝手は少し変わってしまいますし不便に感じる人もいるかと思いますのでその辺りも個人のニーズによって必要なソフトが入っているのかどうかといったことも含めて検討する必要があるでしょう。

ある程度パソコンが好きな人間の視点での説明になってしまったので単純な質問やおすすめのパソコンの質問などありましたらお気軽にコメントや問い合わせ欄,twitterから質問をいただければと思います。