大学に合格して、あるいはそろそろ必要になって大学で学習するためのノートパソコンを購入するという人は多くいると思います。
しかしパソコン好きならともかくスマートフォンぐらいしか使わないしあまりパソコンに興味がない人は値段の違うパソコンを見せられていいから高いんだと言われてしまえばそうなんだで終わってしまいますし勧められるものをそのまま買ってしまうことも珍しくないでしょう。
とくに入学時は合格の嬉しさで財布の紐も緩んでしまってますしね
しかしながら生協が出してるパソコンを購入した人で後悔していると話す人は非常に多かったですし実際スペックなどをみても値段とスペックが釣り合っているかは微妙なラインになっています。
今回は購入するときはどのスペックに注目すればいいのか、そして文系理系で必要になるところの違いなどを紹介したいと思います。
生協パソコンをおすすめしない理由
生協が販売しているパソコンは値段がかなりする割に性能は同価格帯と比較してもあまりよろしくありませんし無駄なソフトや無駄なサービスがついているだけで見た目もいまいちで使い勝手もいまいちといいところがありません。
もちろん生協パソコンで大学生活4年間を乗り切れないかというとそんなことはないですし大学生に必要なソフトや機能はそろっているのですがが周りでは生協パソコンを購入した人は三年時くらいには嫌になって他のパソコンに買い換える人や買い換えたいと嘆く人が多かったです。三年なのは二年使ったんだから買い替えを許してくれという親への言い訳の一種の気がしますがそれはおいておきましょう。
具体的に生協パソコンが微妙な理由を上げると生協パソコンは基本的に日本メーカーのビジネスモデルであるということが挙げられます。ある程度頑丈で(耐久性に振っているので重さや大きさにはある程度無関心)、必要な機能がそろっており(オフィスソフトはもちろん必要ですがそれ以外の不要なプリインストールのソフトも多い)、ドライブも充実(DVDドライブもしっかりと搭載されているが現在はノートパソコンにCD,DVDを入れることはあんまりない)といったことが挙げられます。
正直な話DVDやBDを使う必要性ができれば必要な時だけ外付けのドライブを使えばいいと思いますし毎日大学に持っていくうえで重さはかなりのデメリットになります。また周りがタブレット型やMacBookといったスタイリッシュなパソコンを使っている中で自分だけ旧来の無骨なビジネスモデルを重いのを我慢して使うというのも精神的にも微妙でしょう。(私の知っている限り現在はビジネスでもSurfaceなどのタブレットが多く使われているような気がします)
また昔ながらの日本メーカーの価格を生協パソコンとして販売しているだけなので(他の製品との価格競争がない)同価格帯の他で買うパソコンと比較して性能がいいかというとそんなことは無いというのが現状です。
ボロカスに言いましたが自分自身が他の人が生協パソコンを買おうと思っているけどどうしようと相談を受けたとしても絶対に勧めませんしもちろん自分でも買いません。
頑丈であればその方がいいし性能が足りているかなんて面倒なことは考えたくない、重いのもどうでもいいただ大学生活が乗り切れるならそれでいいんだという人であれば生協パソコンを買うのもいいかもしれませんが。
共通して必要になるのはオフィスソフトを使えるスペックとオフィスソフト
オフィスソフトを使うために求められるスペックは非常に低いものでありここで引っかかることはまずありません。しかしながらインターネットで調べ物をしながらレポートを書くといったことをしたい場合であれば少し余裕を持ったスペックが必要になるでしょう。
それ以上に注意する必要があるポイントはオフィスソフトは単体で購入するとかなりの値段がするということ。学生価格で購入しても買い切りだと3万円程度はソフト代金だけでかかってしまいます。その点予めオフィスがインストールされているパソコンを購入すると別途購入する必要がなくなるので絶対にオフィスが入ったものを買った方がお得です。
しかし大学によっては学生にマイクロソフトオフィスライセンスを提供してくれている場合があるので(学費に入っているのでしょう)この場合は動かせるスペックのパソコンさえ持っていればそこにインストールするだけです。
かっこいいからとりあえずMac bookはやめた方がいい
結構やってしまいがちなのが見た目やブランド力で大学生と言えばMac、かっこいいしこれしかないといった買い方です。
Macが悪いパソコンという気は全くありませんし、自分自身大学でもMacbookを使っていましたし今でも使っています。
しかしながら日本のパソコンのスタンダード(大学のパソコンや企業のパソコン)はWindowsであるためwindowsの使い方を知らない人は絶対にwindowsを買っておいた方がいいと思います。
所詮OSの違いなのでそこまで大きな違いはないのですが基本的なところでも使ったことがないとわからない違いやキーボード配置の違い等があるため初めて使うパソコンだという人は絶対にwindowsが入ったノートパソコンを買っておいた方がいいと思います。
またMacとwindowsでファイルに細かなズレができてしまうこともあります。MacにもMicrosoft OfficeをインストールすることができるためMacでレポートやパワポの資料を作ることは当然できるのですが友達と共同作業で資料を作成するときにwindowsで作ったファイルをmacで開くと書式がずれてしまってページがずれ込んだり表がずれておかしなことになったと行ったことがありますし、逆もまた起こります。
先ほどもいいましたがwindowsが基本なので大学のパソコンでの作業は基本windowsですしときにはwindowsでしか開けないファイルがあることもあります。僕のように別にwindowsパソコンを持っているという人や家にwindowsパソコンがあるという場合であればmacに手を出してみるというのもありではありますがそうでない場合はまずwindowsパソコンを選ぶのがいいでしょう。
端子周りを確認しておく
最近のMacbookはUSB-C基本になっており昔ながらのUSB端子がないものが多いです。しかし学生間でのファイルのやりとりにはUSBフラッシュメモリが使われることがほとんどなのでこんなときにさせませんでは困ることがあります。
もちろん変換ケーブル等を予め用意しておくことで解決できますがそれが面倒だという場合は頭の片隅に入れておいてもいいでしょう。
他にあると助かる端子はHDMI端子あたりでしょうか。パワーポイントを使って発表するといったときに自分のパソコンから直接大学のモニターやプロジェクターにつなぐことができると便利なのでその辺りも気にしておきましょう。
こちらも上記同様変換ケーブルでも解決します。
一番重視するべきポイントはメモリ容量
とりあえずパソコンの性能となればCPUと思いそこばかりに目が行く人が多いと思います。確かにパソコンに計算をさせるとなればCPU性能は高いに越したことはないのですがレポートを書いたりエクセルで簡単な計算をする程度であればそこまで求められません。
最近のインテルのCPUであれば最低限i3があれば十分でi5があれば余裕と行った感じです。
それよりも重要になるのがメモリ容量でレポートなどを作成するためにブラウザ上で大量のタグを開いたままにすることもざらでしょうし最低でも8Gbはないと不便です。16Gbあると余裕ですが通常の使用であれば8Gbさえ確保すれば困らないとは思います。
ストレージ容量には余裕をもちましょう
最近のノートパソコンは薄型軽量化のためストレージが大きくなるに連れて値段が上がるためストレージ量で節約してしまう人もいるかもしれません。
しかしストレージが小さいとまともにソフトをインストールすることもできないため長く使いたいと思えば思うほど後から響いてしまう部分でもあります。昔のノートパソコンであれば自分で開いて容量の大きなものに入れ替えると行ったこともできたのですが最近のものは薄型のための専用設計にしていて分解不可能になっているものも多く購入時のまま使わないといけないことがほとんどです。
特に理系であれば計算ソフトのインストールなどをしていると一つにつき30Gb以上だったりするので128GBなどのストレージしかないと何もできなくなってしまいます。最低でも256Gb程度、余裕があれば512Gb程度はあった方が何かと安心です。手持ちのMacbookAirは他に何台もパソコンを持っていることもあってオフィス専用にするし128GBでいいやとしてしまった結果色気を出して他の作業に使おうとしてもアプリが入れられなくて断念という残念な結果になったので(結局オフィス、ブログ更新専用機にしましたが)一台のパソコンで全てのことをこなしたい大半の人たちはMacbookを買うなら容量のアップは必須です。
特にわざわざMacbookを購入しMicrosoftOffice専用機にするというのも馬鹿な話なのでMacBookを買う場合はストレージのグレードアップは必須ということは絶対に覚えておきましょう。
あとは携帯性
大学で使用する場合持ち歩くことがほとんどなのでいくら性能がいいからといって馬鹿でかいノートパソコンを買ってしまうと持ち運ぶだけで筋肉トレーニングをする羽目になってしまい結局より軽いノートパソコンを買おうかとなりかねません。
毎日持ち運ぶことを考えてできるだけ気楽に使える軽さ、大きさのものを選ぶ。これも意外と重要なポイントです。
大学生がパソコンを使うのはオフィス作業が主
これが大学生のメインノートパソコンとしてMacよりもWindowsを勧める主な理由で大学生が授業で使うパソコンの作業のほとんどがオフィス作業であるということです。
レポートを書くためにWordを使い、発表資料を作るためにPowerPointを使い、理系なら実験データをまとめるためにエクセルを使います。他にすることと言ったら情報収集のためのネットサーフィンが主で他は先生からもらう資料を開くくらいです。
もちろんMacでもMicrosoftOfficeを使えるのでMacでも別にいいのですがWindowsパソコンとファイルをやり取りする中で面倒なこともあるのでMicrosoftOfficeを使うのに最適なパソコンとなるとやっぱりWindowsになってしまうんですね。
全体のまとめとお勧めのパソコン
これまでのことをまとめると
- Officeつきのパソコンを探した方がいい
- 注目すべきはメモリ容量最低8GB,できれば16GBは欲しい
- CPUはCorei3以上があれば十分
- ストレージが小さいと何もできない。メインで使用するなら大容量を用意しよう
- とりあえずMacbookはやめた方がいい
- 携帯性も考えよう
- USBや映像出力端子の有無や数も気にしておこう
以上が大学で使用するパソコン選びのときに覚えておきたいポイントです。これらを踏まえた大学生が購入すべき現在のパソコンは以下のようなものがあります。
マイクロソフト Surface Pro 7
マイクロソフト純正のタブレット型でノートパソコンとしても使用可能な万能PCです。ペンを使用することも可能ですがiPadと異なり内部のOSがスマートフォン用ではなく普通のwindowsということもあってタブレットの形をしておきながら普通のPCと同様に使用可能です。
マイクロソフト純正品なので当然ながらオフィスも内蔵していますしスペック的にも申し分ありません。お値段もなかなかのものですがこれでも生協パソコンより少し安い(16GBモデルで同程度)程度の価格なので生協お勧めのパソコンを買うぐらいなら絶対こっちを買った方がいいと思います。
USBもノーマル、C両方が存在しており将来性もいいですし大学生活を通してこのパソコンのスペックで困ることはないと思います。
一つの懸念点としては256GBで足りないと感じる場合があるかということぐらいですが余程ソフトを大量に入れないといけない学部以外は大丈夫だと思いますし拡張不可能なApple製品と異なりSDカードを使っての容量拡張も可能なので足りなくなればSDカードを使いましょう。
そしていうまでもなく携帯性も抜群です。予算さえ許せば一番お勧めできるパソコンです。
ちなみに似たようなスタイルを作れるiPad+キーボードですがノートパソコンの代わりとしてはお勧めしません。見た目はSurfaceと変わらないのですが内部のOSがiOSであり結局はスマートフォンと変わらないのでメインパソコンとして使うのには適していません。
他にパソコンを持っている人でサブとして使用する場合はメモの取りやすさ、携帯性含め非常におすすめではありますが代わりにはならないということです。
マイクロソフト Surface Laptop 3
コンセプトとしては別にタブレット形である必要ないよねって感じの選択肢です。別売のキーボードを買う必要もなく一つで完結しているのでこれだけで使えて性能もSurface pro7と同等で価格は安いという価格を抑えたいならもってこいの製品です。
もちろんMicrosoft Officeは標準搭載です。このモデルはメモリが8GBしかありませんが8GBあればそこまで困ることは少ないので大学生活全てを通しての使用でもそんなに問題はないかと思っています。携帯性は上記の製品に劣りますがその分予算を抑えられるというメリットもあります。
同じ名前のSurface Laptop 3でもパーツがことなるいろいろなモデルが販売されているようです。CPUに関してはCorei5(intel)でもRyzen5(AMD)でもどちらでも使用するうえでの違いはそうないでしょう。
メモリは出来るなら16GBモデルの方がおすすめではありますが一般的な使用の範囲では8GBでもそう困ることは無いと思います。それよりも注意すべきは絶対に128GBモデルを選択しないことです。
何度もいっていますがスペック上の容量はあくまでも全体の容量でそこにOSインストール分も含まれると実際に使えるのは128GBよりもはるかに小さな容量になってしまいます。データはクラウドに保存するから容量は必要が無いという人であっても最近のソフトは一つで30GB程度の容量を必要とするものも珍しくないのでソフトのインストールだけでも支障をきたすことが多々あります。
絶対に256GBモデルを選びましょう。
MacBook Air
大学生ならMacでしょという要望に答えてくれるノートパソコンです。新型のMacBook Airも発売されていますし安心のAppleブランドでiPhoneを使っている人であればデータのやりとりも簡単に可能という嬉しいずくめのパソコンです。
MacBookAirでもそこそこの値段がするだけはあり基本的な性能は十分なもので一般的な大学生が使う分にはなんの問題もありませんが上記で紹介した問題は付き纏います。
- iOSとWindowsの違いがあるのでWindowsも使えるようになっていないと他で困ることがあるかも
- MicrosoftOfficeが標準搭載されていないので他で買う必要がある+年ごとの支払いでの使用のみで買い切りのMicrosoftOffice for Macは存在しない
- 他の人のWindowsパソコンなどとファイルのやりとりをするとき形式が崩れてしまうことがままある。提出物などはpdfへの変換が必須
- 容量は追加しないとメインパソコンとしてやっていくのは難しい
この辺りは購入前に絶対に抑えておきたいところです。WindowsでいうフォルダとMacでいうFinderの違いといった細かい使い方の違いなど両方を使ったことがないと困る場面もあるので「Windowsパソコンを使ったことがあるし普通に使いこなせるよ」という人以外はまずWindowsパソコンから買った方がいいとは思います。
それでもMacに憧れる気持ちもまたわかりますし実際にMac自体も悪いものではなく使っていて楽しいパソコンでもありますし現在は大学でもMacを使用する人が増えているので(実際自分の研究室は教授のパソコンはもちろん研究室に備わっている個人のパソコンはもちろん学生個人個人のノートパソコンまで含めてMacで統一されている)使いたいなら使ってみるものいいと思います。
ただ購入前にデフォルトの容量では絶対に困るので最低でも256GBに上げておくことだけは徹底しましょう。これさえやっておけばMacもありです。
より上位モデルのMacBookProもいいですがカスタマイズなしの13インチMacBookProは性能はMacBookAir大した差がないこともありMacBookAirで十分だと思います。普通の学生レベルであればMacBookAirでも性能的に困ることはありませんし困っときはMacBookProに性能ましましにしてお金を投入しないといけないのでとりあえずMacBookAirがいいです。
何度もいっているようにストレージを256GBにすることは必須です。メモリは使いたいソフトにもよりますが8GBでもメインに使うのがオフィスとインターネットサーフィンでの情報収集であるという人であれば8GBでも困ることはそうないでしょう。
追記 新型MacBookAir
つい先日発表された新型MacBookAirの登場でお勧め度が一気に変わりました。
ストレージはデフォルトでも256GBありメモリは8GBですが金額は学生価格で10万円程度と手軽な価格でペゼルレス(画面横にスペースがない)でバッテリー持ちもよしと非常にお勧めできるスペックになっています。
またデフォルトの記憶容量が増えたことによりアプリのインストールで困ることは少ないでしょうし(動画などを保存したい場合はゲイブストレージを用意した方がいいあるいはグレードアップでの拡張が必要だが)メモリも8GBあるので重い作業をしない限りでは問題ないでしょう。
CPUの性能がi3とi5の2種類存在し価格差もありますがMacBookAirで行う作業の範囲内ではCorei5である必要性はないに等しくCorei3で十分でしょう。軽く、バッテリー持ちもよく
またキーボードに関しても最近のMacBookで主流になりつつあるMagickeyboardが採用されておりとにかくお勧めです。
デメリットとしてはやはりWindowsでないという点のみですね。何度もいっていますが日本での主流はWindowsでありiOSの使い方がわからないといったからといって困るあるいは非難されることはありませんがwindowsの使い方がわからないことは色々と問題があります。
また理系の学生が使うソフトはwindowsのみ対応のものもままあるので実際に自分のパソコンにインストールするかは別としてwindowsを使い慣れておいて損はないですし大学のパソコンを扱う上でwindowsの使い方は知っておいた方がいいですし最低一台は手元にwindowsパソコンは絶対にあった方がいいです。
家族が持ってるあるいは自分がサブとしてwindows機がある人はMacも買ってみるのはお勧めしますが全くの初めてという場合は大人しくwindowsマシンを買うほうがいいと思います。
Dell ノートパソコン Inspiron 14
お洒落とは言いにくいですが堅実に価格相応の性能を持っていて実用性が高いパソコンとしてのチョイスです。
USBポートも複数存在しHDMI端子も備わりSDカードスロットもありMicrosoftOfficeも標準搭載でありながら価格も11万円程度と文句の付け所のない性能です。メモリも8GB搭載されストレージはSSDで512GBと美味しいとこどりの性能でありながら今注目のAMDの Ryzen7も積んでいるとスペックマニアからしたら嬉しさしかないスペックです。
惜しむところは見た目がそんなにカッコよくないこと(あくまで自分の感想で個人差があります)ぐらいですが生協パソコンはもっとダサいので生協パソコンを買うぐらいなら絶対こちらの方がおすすめです。大学で必要な昨日は本当に揃っているのでとにかく大学で使うパソコンで困りたくない+価格を抑えたいならこれですね。
購入するパソコンで迷っているなどの相談があればコメントをいただければ答えますし相談内容を隠したい場合はTwitterのダイレクトメールで聞いて貰えれば大丈夫なので気軽に連絡してください。