万年筆を本格的に使うようになったら外出する際やスーツを着るときにでもすぐに取り出せるようにしておくとさらに万年筆を活用できます。
そんな時にお勧めなのが二本差しペンケースです。一本差しでももちろん構いませんが残念ながら万年筆は油性ではないので万年筆が使えない筆記シーンもいろいろあります。
そんな時にお気に入りの万年筆とボールペンを同時に収納できる小型ペンケースはとても役に立ちます。
専用のペンケースは必要か?
万年筆を持ち運ぶときに気になるのは専用のペンケースは必要なのかという点です。専用のペンケースとは万年筆を一本独立して入れることができる部屋のようなものを用意されているペンケースのことを差します。
普通の筆箱のようなものにももちろん入れることができますがよほどどうでもいい万年筆とどうでもいい文房具類という組み合わせでもない限り避けた方がいいでしょう。
その理由としての一つは万年筆と他の文房具がぶつかれば万年筆に小さな傷がついてしまうことです。ペリカンの万年筆などは軸の縞模様もそうですが全体が黒で統一されている万年筆も傷がついてしまうとくすんだようになってしまうので見た目的に美しくなくなってしまいます。
消しゴムなどが入っているところに一緒に入れてしまうと軸が溶けてしまうという最悪の事態も考えられてしまいます。
上記の理由が一番大きな理由になりますがもう一つの理由としては万一のインク漏れなどの事故の時周りをインクで汚してしまう可能性もあります。万年筆製造の技術も進化し続けているのでよほど古いアンティークの万年筆でもない限りそう起こることではありませんが万一のことを考えると独立させておく方が無難でしょう。
もちろん飛行機などにのるときにはあらかじめインクを抜いておくなどの調節をした方が言いと思います。
ペリカンのペンケース
万年筆もモンブランなどと比べると比較的安価なペリカンですがペンケースもさほど高くなく購入することができるのでペリカンの万年筆を持っている人であればぜひ一緒に使って欲しいですね。
ペリカンのペンケースはこれに限らず五本差しやしっかりとした硬さのあるペンケースから大量の万年筆を同時に保管できる大型ペンケースまでたくさんの種類のペンケースが販売されています。
実際に使ってみて
購入して初めて見た時は思ったよりもずっとコンパクトで本当に万年筆が二本も入るのか不安でしたが意外と余裕があり太めのペンを入れると広がるので少々太めの万年筆でも問題なく入ります。
下の写真は手持ちの中でも太めの万年筆ペリカンM800とパイロットカスタム743を二本入れた状態です。普段は万年筆とボールペンの組合せで入れていますが大きさの確認のため万年筆日本にしてみました。
見ての通りすっぽりと入っています。これでもぎりぎりというわけではないのでもう少し大型の万年筆でも問題なく入りそうです。
横からみた様子です。見ての通りキャップがあり太い部分は外側に広がっていますが下の細い部分は皮が内側になっています。
このように少々細めのペンを入れても隙間ができてぐらつくことがなくしっかりと固定されるのでペンの細さによってあうあわないが生じにくい構造のため大変便利です。
この仕組みのため少し太めの万年筆と少し細めのボールペンという組み合わせでも問題なく収納できています。もちろんボールペンの中では太めのものでないとしっかりフィットはしませんよ。
一本差しや三本差しもありますが万能のボールペンと趣味の万年筆の組合せで入れられる二本差しが普段使いに一番便利なのではないでしょうか?
このようにほとんど余分な厚みがないのでスーツの内ポケットなどに入れても目立たないのでさりげなくペンを取り出すこともできとても便利ですよ。せっかくの万年筆を持ち歩くのに非常におすすめできるペンケースです。