香水と聞くとどんなイメージをもつでしょうか?おそらく興味があるけど手を出しにくいといった人もいるかもしれません。
香水の使いかたなどはいろいろなパターンがあったりと中々難しいところもあるのですが個人的なつけ方や選び方をまとめて紹介したいと思います。
大前提として香害にならないことを徹底する
香水にいいイメージを持っていない人はおそらくこれを経験したことがある人だと思います。混んでいる電車の中やエレベーターの中などで近くの人からきつい匂いがして気分が悪くなったり逃げ出したくなるような人がこれに当てはまってしまいます。
服などはいくら似合っていない格好をしていても他の人に迷惑をかけることはありませんが匂いは本当に迷惑になるので香水を使う場合は絶対に注意しておかなければいけないポイントです。
個人的には香りが誰から出ているのかすぐに特定できるレベルであればすでにアウトゾーンだと思います。例えば誰かとエレベーターで一緒になったときに乗っている間ずっと明確に香水の匂いがするなとわかってしまうのはつけすぎだと思っています。
香水をつける場合は腰の横にワンプッシュ程度が安全
どこどこに何プッシュというものはいろいろと意見があるのですが香りの強さは香水の種類によっても変わりますしその日斧天候や季節、本人の体温によっても変わってくるのでどんな場面でも大丈夫なつけ方は無いと思います。
基本的に香水を服につけるのはあまりよくないので肌に直接つけるのですが女性と比べて体温が高めの男性は匂いが広がりやすい特徴があるので同じつけ方ないし量をつけてしまうとつけすぎになってしまう可能性が高いと思います。
僕自身昔は手首につけてみたり複数プッシュつけてみたりといろいろやってしまっていたのですが手首につけたり何プッシュもつけるのはいろいろやりすぎなので控えた方がいいでしょう。
手首につけるのはいいような気もするのですが食事のときや机の上でパソコン等の作業をするときなどに強烈に匂いが広がってしまいます。なのでそとを歩くだけで手を高い位置に持ってくることが無いような場合以外は避けた方が無難でしょう。
また匂いは上に上に上がる特徴があるためできるだけ顔から離れた部位につける方が無難だと思います。男であれば長ズボンを履くことも多いため足もとにつけるのもどうかと思うので個人的には腰の横あたり、わき腹あたりにつけるのがおすすめです。
臍回りにつけるのは悪くは無いとは思うのですがわき腹よりも匂いが広がりやすいこともあり服を着こむ冬場はともかく薄着になる夏場は避けた方がいいと思います。
つける回数は香水の濃度で替える
どれだけつけていいのかというものは個人個人の体質や香水の種類によっても変わるので正解は無いと思いますが基本的には1プッシュ程度が無難だと思います。
どれだけつけていいのかは香水にどれだけ香りの成分が含まれているかの濃度によって変わるのですがその基準となるものの一つが香水についている濃度を表す文字です。
オードパルファム>オードトワレ>オーデコロン
基本的にはこの順に香水の濃度が濃くなるため使用する香水がオードパルファムの場合は基本的に1プッシュ、オードトワレ、オーデコロンをつける場合は匂いの広がり方に応じてつける量を増やしてもいいかもしれません。
初心者であれば匂いが比較的すぐに消えるオーデコロン等から試してみるのもいいかもしれません。
ただこれらの濃度に基準がなくメーカーが自由に決められるそうなのでメーカーによってはオーデパルファムでも薄かったり他のオードパルファム並みに濃いオードトワレも存在するかもしれないため実際に試しながら量を調整するのがいいでしょう。
因みに量の確認に関しては自分の鼻は同じ匂いを嗅いでいると慣れてしまって当てにならないため他の人に聞いてみるのが一番です。正解の分量は言われてみれば匂いがするといわれる程度や香水をつけている?と疑問に感じられる程度がいいでしょう。
明かに匂いがするといわれる場合はつけすぎになってしまっている場合がほとんどです。例えばつけてから時間がたってからも自分のつけた香水の匂いが常時感じられるなどといった場合は明らかにつけすぎなので量を調節する方がいいでしょう。
香水の値段や有名な香水について
香水の価格の差はどこにあるのか
香水はメーカーによって値段にかなりの差があるためどれを選ぶかは難しいと思うのですが値段なりの価値があるのかという疑問がある人も多いと思います。
そもそも値段なりの価値がどこに現れるかというところですが使っている香料などによって変わってくるようです。例えば大量の花を絞ってほんの少ししか取れない香料を使用してるものは高く、逆に安価に化学的に合成できる香料をメインにしている香水は安いなどの違いがあります。
もちろんそれ以外にも販売しているメーカーのブランド料が含まれて高くなっているものもあるので必ずしも高い香水の方がいい香料を使っているというわけではないようです。
ただ安い香水につかわれている香料は安価に大量に手に入る、つまり消臭剤や洗剤などにつかわれているものに近い香料が入っている可能性が高くなるので余り安いものを選びすぎるとそのようなものを連想してしまうかもしれません。とはいえそれなりの値段、あるいはブランドのものはそこまでひどいものは無いので初めは安いものでも十分だと思います。
有名な(人気の)香水について
手ごろな価格でかつどこででもおすすめされているような香水は大きく外さないという大きなメリットがあります。
しかしながら有名な香水というものは同時にそれだけ多くの人がつけているということでもありまたこの匂いかのようなことを思われる可能性も高くなってしまうことは知っておく必要があるでしょう。
同時に有名で人気の香水は香水初心者や香水にあまり興味が無い人がとりあえずつけていることもよくあることも注意が必要です。つまり元々いい香りであってもある人がつけすぎていたようなことがありその匂いを嗅いで気分が悪くなった経験があったりしてしまうときはその匂いそのものが嫌いになっているような人も少なからずいる可能性も有ります。
その様な場合自分が正しい使いかたをしていても周りの人に知らずマイナスイメージを持たれてしまう危険性も有るので注意が必要でしょう。
その点あまり有名でない香水や値段が高いものはある程度好きな人しか使わないので周りの人が匂いに対するマイナスイメージを持っている可能性は低いでしょう。
使ってみた香水の匂いや感想一覧
実際に使ったことのある香水の匂いをまとめてみたいと思います。
~2500円程度で安価で購入できる香水
ジャンヌアルテス セクシーボーイ
1000円を切るぐらいで購入でき価格も手ごろという初めのうちに試すのにおすすめの香水です。バニラやムスクが入っており典型的な甘めの匂いの香水なのでつけすぎにはくれぐれも注意しましょう。
オードトワレですが匂いは比較的強めで2プッシュもするときつすぎる気がします。また匂いが強いわりにオードトワレで匂いの持続性もあまりないため長く香りを楽しみたいときには向かないかもしれません。
甘い系統の匂いなのでどちらかというと寒い季節向けでしょうか。
ジャンヌ アルテス CO2 プールオム
上記と同じブランドの香水です。上記の物より甘さは少し控えめでさわやかな気がします。
使用用途としてはセクシーボーイと比べると夏向けでこちらの方が使いやすい気はします。ただ瓜っぽい香りが含まれているので苦手な人は避けた方がいいかもしれません。
因みにセクシーボーイがオードトワレなのに対しこちらはオードパルファンで少し濃いような気はしますが匂いの持続性はそこそこです。この香水も比較的匂いがきつめなのでつけるときは腰に1プッシュ程度が無難でしょう。
1000円程度で買える香水の中ではおすすめです。オレンジ色のレディースも存在するので間違わないよう注意しましょう。
Calvin Klein Ck be
ムスク系統の香水でありながらさわやかさもあり非常に使いやすい香水です。
性別問わず使えるユニセックスの香りなので初心者でも使いやすいと思います。初めはさわやかですが時間とともにムスクの匂いが出てくるので香りの変化もわかりやすく楽しめると思います。
甘さもありますがバニラ系のがっつりした甘さは無いため少し甘めの香りに初挑戦したいなどといった場合にもおすすめできる香水です。価格も控えめなので使いやすいと思います。
Calvin Klein Ck One
白い瓶に入っているイメージと同様にCk beよりもさらにさわやかなイメージの香りです。緑茶系統の香りで万人受けする香りです。
こちらも性別問わず使える香りでくどさもないため他人を不快にさせることが少ない香りだと思います。
欠点を上げるとすれば匂いの持続性が短いため朝つけて夜まで香りがするといった使いかたはできないことでしょうか。初めて試す香水としては非常におすすめできる香水だと思います。
Ck be も同様ですが購入時はキャップで密閉してあり後からスプレーを差し込む構造になっているのも香水の劣化を防げそうで何気に好きですね。
ベルサーチ ブルージーンズ
缶に入って売られている珍しい香水です。さわやかなトップから甘いラストに変わっていくため甘めの香りを始めて試す人にもいいかもしれません。
匂いの強さはきつめで匂いの持ちもよいため基本的にはワンプッシュで一日持つと思います。入っている缶のケースも面白いですし中の香水の形もこだわりがあるため飾っておく飲みも使えると思います。
さわやかさだけでは少々物足りないと感じる人にもおすすめできる香水だと思います。
~5000円程度のミドルクラス帯
ダンヒル デザイアブルー
ブルーの名の通り海のイメージの香りのようです。
トップは少し特徴的な香りで苦手な人もいるかもしれませんがそれ以降は落ち着いた香りになります。匂いの持続性もそこそこですが値段の分上記の物よりは持つような気がします。
少し癖があるので購入前に試した方がいいかもしれません。個人的にはあまり合わずほぼ使用していません。
ブルガリ プールオム
香水に興味を持って調べてみるとほぼ必ず目にすると思われるほど人気の香水です。
ハイブランドであるブルガリの香水でありながら値段も控えめで入手しやすく幅広い人に使用されています。匂いも甘すぎず癖も少な目で万人受けする香りなので香水初心者がとりあえず試してみるのに非常におすすめできる香水です。
ただ非常に人気でありかつ無難な香りであることも手伝ってとにかく人と被ってしまう香水であることも否定できません。実際街中でもこの香りがする機会は多いでしょう。
匂いは少し異なりますが同様に使いやすい ブルガリプールオムエクストリームやソワールもあるので人と被りすぎるのが嫌な人はそちらを試してみてもいいかもしれません。
ブルガリ ブルー プールオム
青い瓶がおしゃれなブルガリの香水です。おそらくですが僕が一番初めに購入した香水でよく使っていました。当時は2プッシュしたり手首につけたりもしていたため少々周りの迷惑になっていたかもしれません。
上記のプールオムと比べると少し癖があったような気もしますがこちらも万人受けする香りなので初めての香水にもおすすめだと思います。ただ上記のプールオム同様香りの持続性は控えめですがつけすぎると匂いがきつくなるためずっと匂いを楽しみたい場合は持ち運んで付け足すことが必要かもしれません。
バーバリー ウィークエンドフォーメン
全体的にレモンのさわやかな香りが続く香水です。さわやかさの中にレモンの苦い香りもあり万人受けする香りだと思います。
メンズ香水によくあるバニラが入っていないため甘い香りが苦手な人にもおすすめできる香水です。
匂いの持ちはそこそこですね。元々強烈な香りではないためどちらかといえば匂いは消えていく方ですがさりげなくは残るので余り匂いをさせたくない人にもおすすめです。
CALVIN KLEIN CK エタニティ フォーメン
ネット上での評判も高いカルバンクラインの定番の香水です。薄い緑色の香水のイメージと合っているように緑の植物をイメージさせるさわやかな香りです。
花の匂いが前面に出ている女性向けのエタニティと比べるとハーブの匂いがメインで少し花の甘い匂いが残りながらも男性が付けても違和感のない匂いです。シャネルのエゴイストプラチナムと似た系統と言われることもあるようですが系統としては少し似ていてエゴプラのスパイシーさを甘さに変更したような香りです。
匂いの持続はそこそこです。朝つけて夜までは少し難しいかもしれません。そこまで強い香りではないため小瓶を用意したりアトマイザー等に移して付け直す使いかたをしてもいいかもしれません。
DOLCE & GABBANA ライトブルー プールオム
ネット上で人気香水として話題になるライトブルーのメンズバージョンです。メンズ向けのおすすめ香水としてもよく紹介されるライトブルーはレディースあるいはユニセックス向けの香水で同系統の別の香水になります。
香りの方向性としては似ているかもしれませんがメンズ向けということもあり少し重いというか花のような甘さを抑えた香りになっています。
個人的にはメンズ向けのこちらの方が好みですが少し癖があるので好き嫌いが分かれる可能性もあります。多くの人にあるという点では普通の「ライトブルー」を選んだ方がいいかもしれません。
イッセイミヤケ ロードゥイッセイプールオム
今一番メインで使っている香水のひとつでかなりお気に入りの香水です。
付けた瞬間はゆずの柑橘系のさわやかな匂いがしたあとに少し濃厚でありながらさわやかな匂いが続きます。
匂いの持続性もかなりよくワンプッシュでほぼ一日中香りが持続するため長く香りを楽しめます。価格も比較的手ごろで購入できるので日常遣いの香水として非常におすすめできる香水です。
5000円~の高価な香水
この辺りになると値段が高いこともあり自分に合わないときはかなりもったいないため慎重に選んだ方がいいでしょう。ただ高いだけあり全体的に他の安い香水にない特徴的ないい香りが多い気がします。
ディオール ディオールオム
茶色の液体とガラスでできた角ばった瓶が非常にお洒落な香水です。
始めは少しきついクラシカルな香り(悪く言えば年寄り臭い)匂いがしますがすぐに他にない絶妙な甘い匂いに変化します。また変化後の匂いの持続性も非常によく朝つければ一日中匂いが続きます。
スーツに合わせると素晴らしい香りなのでスーツなどに合わせるかジャケットやコートなどと合わせるセミフォーマルなファッションに合わせるといいでしょう。寒い季節にばっちりの香水だと思います。
ゲラン ロム イデアル オードパルファム
他の人と被らない香水を探している人にお勧めしたい香水です。他の多くの香水がファッションブランド等の商品の中のひとつであるのに対しゲランは香水、化粧水ブランドなのである意味でプロフェッショナルの商品と言えるかもしれません。
ロムイデアルはアーモンドの匂いが中心の甘めの香りで少しクラシカルな香りかもしれません。イメージでは年配向けな気がしますが落ち着いた服装をしている人であれば若い人がつけていても合う気がします。先ほど紹介したディオールオムと雰囲気は近めでよりアーモンド感が前面に出る香りです。
シャネル アリュールオムエディションブランシュ
100mlで1万円以上するため悩んだのですが匂いが非常に好みだったため奮発して購入した香水です。
アリュールオムとは少し異なる香りなのですがオードパルファムであることもあり比べると匂いの持続性がよく一度つければ一日持つのが嬉しいポイントです。
始めは柑橘系のさわやかな匂いですが花のような甘さが混ざっており、最後はムスク系の落ち着いた香りに変化していく感じです。
高価ではありますが1プッシュで十分なので一度購入すると長く使えるため気に入った人は手を出してみてもいいのではないでしょうか?他のシャネルのメンズ香水と比べると他人と被る可能性も低い気がします。
まとめ
とりあえず思いついたものをまとめてみました。他の香水については時間のある時に順次追加していきたいと思います。
香水はテスターなどで試せる店舗で購入するのが確実性が高いですが初めの香りだけで判断すると一番長く香る中盤以降の香りがわからずイメージが違うということになってしまうこともあるため試すときは日を置いて匂いの変化を確かめてから購入した方がいいかもしれません。
個人的には通販などでもよく買うのですが高価な香水の場合合わなかった時に少しもったいない気がするのでそのあたりは少し危険かもしれません。ドンキホーテなどではテスターが置いてあることもあり値段も手ごろですが大抵染み込ませたものを嗅ぐことができるだけなので専門店などで買うことを思えば通販で安く買ってみるのもいいでしょう。
いろいろ香水に興味があれば以下のような本を読んでみるのも面白いですよ。世界的な香りの専門家が様々な香水を評価しており独特な辛口のコメントが読んでいて面白いです。
ただ著者が専門家であることや高齢者であることもあり一般人の感性と少し離れているとも思いますし妄信するようなものではないと思いますが専門家ならではの感性で書かれた辛口のコメントは面白いですし一般的にはあまり知られていない香水メーカーや商品を知るきっかけになるので読んでみるのもいいかと思います。