僕は機械式時計が好きで普段は機械式時計を使用しています。

普段というのはやはり精度の問題や重量、耐久性のこともありスポーツをするときや重要な試験等のときは別の安いカシオのソーラー式の時計も使っているからですね。

精度のことや巻き上げの手間もありますがやはり電気に頼らずあんな小さな時計の中でぜんまいの力で正確な時間を刻んでいると考えるとなんともいえない魅力があります。

そんな実用性よりも趣味の側面も強い機械式時計ですがいろいろと使っていくうえで注意する必要があることがあります。

今回はそんな機械式時計を使う上での注意点を簡単に紹介したいと思います。

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機械式クォーツ問わずやってしまいがちなこと

日付の変更は夜中に行わない

この夜中というのはもちろん現在の本当の時刻ではなく時計の針が示している時間です。

知っての通り日付が変わるのは夜の12時ちょうどです。なので時計の内部は12時前後は日付を変えるための構造になっており歯車が密接に近づいた状態になっています。

その状態で無理やり日付を変更してしまうと中のパーツを破損させる原因となってしまいます。日付を変更したい場合は針を送って変更するか、午後8時当たりから午前4時以外に針を移動させたうえで行うようにしましょう。

一般的な時計では午前午後がわかりにくいので日付を変更するときは6時あたりに合わせたうえで変更するのが一番安全ですね。

できるだけ同じ時計を毎日つけない

革靴等を毎日履いてはいけないのと同じことです。

レザーバンドの場合はバンドを傷めるということもありますがメタルバンドでも同様です。

基本的には時計は防水機能がついているものが多いですが防水は万全ではありません。というのも水は非常に小さな隙間からも入っていけることがあるからです。

一般的な生活防水のレベルの防水機能の時計でも通常の使用で水が入り込むことは少ないですが毎日つけていた場合汗などの水分が乾ききることなくだんだんと中に浸透してしまうことがあります。

これが起こってしまう原因は基本的に時計はメンテナンスの為に裏蓋が開けられるような構造になっているからです。クォーツ時計であれば電池交換をするために裏蓋を開けますしオーバーホールの為にも開けられることは必須になっています。

そうなってしまうと中に少しでも水が入ってしまった結果中のパーツがさびてしまったり、ガラスの裏側に細かい水滴がついて曇ってしまうなんてことが起こってしまうこともあります。

これを防ぐためには一日つけた時計は出来れば間に一日置いてしっかりと乾燥させることです。こうすることで入り込みそうになった水分が入り込む前に換装して水の侵入を防いでくれます。

お気に入りの時計は毎日つけたいものですができれば最低でも一日交替で使っていった方が長くきれいに使い続けることができます。

またこれらの水分の侵入は裏蓋を閉じるところのパッキンのゴムの劣化によって入ってしまいやすくなるので古い時計を使うときはあらかじめゴムを交換しておいた方が使いやすくなります。

機械式時計で特に注意しなければならないこと

磁気は天敵

磁気というのは磁石がわかりやすいですが金属をひきつけます。そんな磁石ですが小学生の時の実験で磁石をクリップなどにこすりつけると磁気を帯びてお互いに引っ付きあう現象を見たことがある人も多いのではないでしょうか?

このようにもともと磁石でないものでも磁石の性質を持ってしまうことがあるのです。

さて機械式時計はひげゼンマイというぜんまいを動力に歯車をはじめと小さなパーツ類が複雑に組み合わさって動いています。それらは金属なので磁石が近くにあったら同じように磁気を帯びてしまうことがあります。

そうなってしまうとお互いのパーツが引き合ってしまい時刻に乱れが生じたり最悪まともに動かなくなってしまいます。

もちろん普通の人はわざわざ腕時計に磁石を近づけるようなことはしないと思いますが磁気とは身の回りにたくさん存在します。

スピーカー等には磁石がつかわれているのでテレビやパソコンのスピーカ等はもちろん携帯電話にも磁石は存在します。磁石でなくとも電流が流れるところには磁気が発生するので注意が必要です。

また磁石そのものに関しても例えばバックの止めるところに磁石がつかわれていたりと身の回りには思っている以上に磁気があふれています。

基本的につけているときにさほど影響を受けることはないですが例えば外した時計を磁石がついている鞄にいれたり、帰宅した後にポケットの中から取り出した携帯電話と腕時計を重ねて置くなんてことは避けた方がいいでしょう。

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使わない時計は動かしておく?止めておく?

これはよく議論になる点です。どちらにもメリットがあるため一概にどちらがいいとはいえないため結局のところ個人が選択することになります。

動かし続けるメリットは油の効果を防ぐこと

機械式時計に限らず時計の内部は歯車等の部品がかみ合わさって動くことで動いているためその動きが滑らかになるようにパーツの各所に適切な分量の油が差してあります。

この油が無くなった状態、あるいは固まってしまった状態で機械が動いた場合滑らかに動かないのでそれぞれのパーツがかみ合う過程でお互いをすり減らし摩耗してしまいます。

油は動かさずにおいておくと固まりやすいため常に動かしておいた方が固まりにくいです。このためオーバーホールの頻度を減らすためには常に動かしておいた方がいいという考え方です。

動かさないメリットはパーツの余分な消耗を防ぐこと

油が適切に存在する状態であっても摩擦がゼロになるわけではないので動かし続ける限りある程度のパーツの消耗はどうしても生じてしまいます。

そのため使わない間は少しでもパーツの消耗を防ぐため動かさない方がいいという考え方です。

それらを踏まえた上で最善とは?

基本的に時計や等で話を聞く感じでは常に動かすことをおすすめされることが多いです。これは日常的に使用すること前提の話だからだと思います。

時計にとっていちばんダメージを与えるのは油が固まってしまった状態で稼働させることです。固まってしまった状態で動かす場合のパーツへのダメージは適切な状態で動かし続けるよりも大きいのでこのようなかんがえになるのだと思います。

逆に例えば形見等で高価な時計を手に入れたがまだ若い時分には似合わないため少なくとも数年間は使うつもりがないし使うのは何年も先です。といった場合であれば動かさずにしまっておくのが一番時計にとっていいと思います。

もちろん使い始めるときにはそのまま使うのではなくオーバーホール等に出して分解清掃してもらう必要はありますがこの方法が一番パーツを傷めません。

逆に革ベルトの時計などで夏場は一切使わないけれど毎年涼しくなったら使用するというような場合は夏の間もたまにはぜんまいをまいて動かしておいた方がいいように思います。僕も常に動かし続けてはいませんがある程度の頻度でぜんまいをまいて動かすようにしています。

電池が止まって放置していたクォーツの時計は要注意

ちなみに油が固まりきった状態で動かすダメージは機械式時計よりもクォーツ時計の方が大きいです。基本的に常に動かしているため油が固まりきることが少ないためオーバーホールが必要な印象は低いですが実は必要です。

基本的に機械式とクォーツの違いは動力がゼンマイか電気かの違いしかありません。しかしながら電気の方がゼンマイよりも動力が強いため油が固まって機械式では動かないような場合でも無理やり動かすことができることもあります。

このようなことが起こると当然パーツへのダメージは深刻になってしまいます。

このようなこともあるので電池式の時計でも長年電池切れで止まっていたものを電池交換だけで使い始めるのはあまり時計に優しいとはいえません。

オーバーホールはある程度の金額がかかってしまうのでそこそこの時計であれば気にする必要はないでしょう。しかしながらもしクレドールなどの高級時計で電池式のものを手に入れた場合は動かす前にオーバーホールに出した方がいいと思います。

オークション等でしまっておいたようなものを購入した時も同様ですね。

まとめ

腕時計は知らずにやってしまうとまずいこともいろいろとあるのでお気に入りのものを長く使うにはある程度のことを知っておく必要があります。

今回書いたことは素人が時計屋で教えてもらったことやネット上の情報をもとに調べたことですが人によって考え方もことなるので自分に合わせた使いかたをするのが一番でしょう。

常に止めずに動かし続けていたい人はワインディングマシーンを使うという手もありますが機械式時計は長く動かしているとだんだん時間もずれてきますしそこそこの頻度で時刻修正はすると思うので日常思い出したときに手で巻く程度で十分だとは思います。

とはいえ日付送りの注意点はやってしまうと問題しか起こらないのでやらないように注意が必要です。

クォーツの時計のオーバーホールに関しては時計屋で聞くまで全く知らなかったので形見等でもらった大事な時計を使うときには注意してください。

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