購入当初のiPad proの使用目的は新しく出たmagic keyboardとの組み合わせでの使用で携帯しやすいノートパソコンを目的にしてたのですが実際に使ってみると思ってた使い方と変わってきています.

実際にiPadは必要なのか?どんな場面で使っているのか含めスペック以外の使い勝手について紹介したいと思います.

小型のノートパソコンとして使えるの?

当初の購入目的であった小型のノートパソコンとして使えるのかと言うことですが結論から言うと微妙です.

個人的には今メインで使ってるノートパソコンがMacBookProの16インチで性能は文句ないもののでかくて重いという当たり前のデメリットが有るため気軽に持ち運べる手頃な小型ノートパソコンがほしいと思っていました.まあ旧MacBookAirは持ってるのですが重さはともかく持ち運びと考えると割と重いんですよね.

そこでキーボードの使い勝手もいいMagic keyboard型のケースも出ると言うことでiPad Proを小型ノートパソコンとして気軽に持ち運んで使えたらいいと思っていました.

ただこのケースは本体の重量471gよりも重たい600g程度あり合計すると1kgを超え普通の軽いノートパソコンと同程度の重さになりいうほど軽くありません.
加えてiPadのOSはiPhoneなどと同じiOSでありmacOSではありません.なのでブラウザ操作などはできますがパソコンと同程度のOfficeソフト操作などは難しくアプリメインのOSなのでターミナルなどを使ってのサーバーなどの遠隔操作なども難しいです.

iOSであると言うことは負の面だけではないのですがパソコンとして使うと言う意味では大きなマイナスですしkeynoteやnumbersといったMacデフォルトで内蔵のOfficeソフトはある程度謙遜なく使えますがPCと比べると操作性は劣ります.

軽くて持ち運びの簡単なpadをPCの代わりに使おうという単純な目的だけであればiPadよりはwindows10内臓のSurfaceを購入したほうが断然良いと思いました.

Apple製品であることとiOSであることのメリット

ではiOS内臓のiPadはwindows10内臓のSurfaceに劣るのかという話ですがそう単純なことでもありません.

まずiPadはiOSが内蔵されていて同じAppleIDでログインしておくことでiphoneとアプリを共有することができます.このアプリの共有は非常に便利でiphoneでの作業を画面の大きいiPadで引き継ぐこともできますし家では大画面でアプリが使えるということは思っている以上に便利なものです.

またmacとも互換性がありMacで開いているブラウザをiPadで引き続き見るといったこともできるためiMacやMacBookで作業をしている途中に席を立つときにiPadで続きを見ながら移動するといったこともできます.

個人的に一番の強みはiphone向けのアプリを大画面で操作できキーボード操作も可能であるということだと思います.外で使う文には小型のiphoneは便利ですが家で使うときには画面が大きな方がいいのは間違いありません.現在であれば軽く持ち運びが用意で画面が多いのでZoomなどでリモート会議をするときにも便利です.

またさり気なく便利なのがサブディスプレイとしても使えることです.macなどでブラウザで何かを検索し参考にしながら作業するとき作業画面としてのmacの画面とブラウザを表示するiPadというサブディスプレイとしての使い方もできますしiPad側で操作することもできます.

またApplePencilも使えMacなどとファイル共有が簡単なので手書きの署名が必要な書類などをMacで処理するとき一時的にiPadに贈りiPadで手書きで署名してすぐにMacに戻すといったことも可能です.

iCloudを利用すると更に便利になるのでiphoneやmacを使う人であれば持っていてそんのない端末だと思います.

iPad+MagicKeyboardの使い勝手

実際にMagicKeyboardと一緒にiPadを使ってみての感想です.結論から言うと個人的にはあまり使い勝手がいいとは言えませんでした.

その理由の最大のものは先程も書きましたが本体重量よりも重たい重量です.iPadにつけるだけで重さが倍以上になり1kgも超えるので軽くて便利なiPadの携帯性が崩れます.

新しく出たMagic KeyboardにはタッチパッドもついておりiPad上でマウス操作のようなこともできますしノートパソコンライクの操作ができるのは非常に嬉しいところなのですが残念ながらiPadはPCではないのでそのスペックを活かせる機会が少ないです.

もちろん工夫すれば使える機会は増えると思いますが現状Officeソフトを使っての作業ぐらいでしか使っていません.個人的にはiPadでターミナル操作ができるようになれば活用の幅が広がるのですがストレスなく使う方法は見つけられていません.

またキーボード自体もiPadの大きさに合わせたカバー型でかつタッチパットもついているということで小型であるということもポイントです.12.9インチのiPadを購入しカバーもそれに合わせた大きさなのでまだマシですがそれでもキーボードそれぞれのキーの小ささは気になりますし小型化に合わせた一部キー配列の変更もあるためブラインドタッチに慣れているほど使いにくく感じるかもしれません.

もう一つのデメリットとしてはApplePencilを肯定する方法が標準で備わっていないことです.Apple Pencilは本体にマグネットで吸着し充電も行えるのですがマグネットで付いてるだけなので非常に外れやすくもちろんそのままかばんに入れるとどこかにいってしまいます.
なので見た目的には少し微妙ですが以下のようなシール型のペンケースをカバーに貼り付けています.見た目が気になるのであれば別の方法になるとは思いますがApplePencilは紛失しやすいため何かしらの方法でカバーに入れるなどの工夫はしたほうがいいと思います.

逆にいい点としてはマグネットでiPadを固定するので取り外しが容易なことですね.ApplePencilで手書きで書き込みたいときに取り外し,少し移動するときに重たいキーボードはおいておいてiPadだけ持ち運ぶといった使い方ができるため簡単に取り外せるというのは非常に大きなメリットです.

また本体が重たい分安定感も確かにあり使用中にぐらつくと言うこともないですし決まったポジションに置いておいてサブPCのようにMacの横に並べて作業する分には非常に便利です.ある程度iPadの傾きも調整できるのでサブモニターとして使うときも便利ですし持ち運びをしないという点では非常に使い勝手がいいと思います.

MagicKeyboardは必要?

とりあえずノートパソコンのように使いたいという理由でMagicKeyboardを購入するというのは正直オススメできないというのが結論です.理由としてはOSの違いからMacと同等の作業はできないためパソコンとして使うには不便な点があること.

もう一つはやはり重量問題で組み合わせると1kgを超えるため小型PCと持ち運びの利便差では大差がなくなってしまうと言うことにあります.

MacBookAirと比べても数百gの違い程度なので持ち運びの便利なキーボード付きの端末としてはそちらのほうが使い勝手がいいと思いますしMagic Keyboard も高価なので本体と組み合わせると値段にもほとんど差がなくなってしまいます.

逆にメインで使うノートPCはもう持っていてそれが少し大きいため外出のとき限定で軽いものでキーボード付きのものがほしいといった場合や並べてサブマシンとして使うと言う場合であれば買ってもいいのかなという気はします.

自分の作業環境では家でもキーボードから取り外して画面が大きい分iphoneの代わりとして使うことも多くキーボードを使う場面は外出先で軽くファイルを修正する場合やPCと並行でサブマシンとして使うときぐらいなので必須かと言われるとそうでもないというのが現状です.
やはりiOSであるためがっつり作業をするときは重たくても16インチのMacbookproを持ち運ぶことも多いので軽い作業しかしないときで荷物を軽くしたいときぐらいしか持ち出しませんし家でiPadの充電ドック兼サブマシンとしての利便性の増加という使い方になっています.

なのでPC作業が多い人ほどわざわざMagicKeyboardで作業をすることはないと思いますしキーボードが無いと困るといった場面も少ないためケースと家で作業するようの別の小型キーボードで安くまとめたほうが効率がいいかもしれません.

もしiOSでできる範囲でキーボードを使うことが目的なのであれば重たいですが安定性もありますしタッチパッドの存在も便利なので購入して損はないと思います.

まとめると持ち運びやすいキーボード作業ができるノートパソコンライクなものが欲しいといった場合であればMacbookAirを買ったほうがいいと思いますし,すでにノートパソコンは持っていてサブマシンとして購入する場合や手書きができるApplePencilも使いたいという場合であればこちらの組み合わせにするというのがおすすめです.

Apple Pencilの使い勝手について

ApplePencilに関しては文句なくおすすめです.

本体に引っ付けるだけで充電ができ充電も非常に早く筆圧検知も有能で文字の太さに強弱をつけることもできるので昨今の電子上での署名作業が必要なときにもとにかく便利です.

軽くメモを取るときにも画面をワンタッチでメモが開けスムーズですしpdfなどに書き込みするのも簡単でmacなどとファイルのやり取りも直ぐなので電子資料に手書きでメモを書けると言うのは他にないメリットです.

画面への書き心地に関してもiPadに貼るフィルムを変えることで紙に書くのに近い書き心地にもできますしipadとApplePencilの組み合わせはMacだけだとできない非常に便利な使いみちになっています.

昨今はリモート会議も多いため手書きで説明しながら説明するといった使い方もできますしiPadを持つのであれば絶対に持っておきたいツールだと思います.

まとめ

個人的にはiPadPro+MagicKeyboard+ApplePencilの組み合わせはノートパソコンにできない作業もできますしMacと組み合わせての作業はとにかく便利なのでサブマシンとして使うのであればおすすめできると言うのが結論です.

ただどうしてもPCでないということのデメリットも有るため単純に持ち運びができるノートパソコンの代わりにこの組み合わせで買って見ようと言うのは危険かなというのが実際のところです.PC作業の代わりを担える部分は多いですしMacではできないこともできるのが強みではありますがPCにしかできない作業ができないのも事実なので軽いノートパソコンが欲しい場合は素直にMacBookAirを買ったほうがいいのではないかなとも思ってしまいます.

非常に便利ですが完璧にPCの代わりができるといったものでもないため自分の目的に合わせて後悔のない選択をするのがいいですね.

この組み合わせで購入を検討している場合は思ったよりも軽くないということ,PCの代わりになるものではないということを理解して購入すれば幸せになれると思います.