万年筆を多く持っている場合万年筆の保管方法も悩みの一つになってきます。もちろん普段からガンガン使っていくのが一番いいのですが本数が増えてくると机の上に転がしておくわけにもいきません。
また外に持ちだす場合他のペンなどが入っているペンケースと一緒に入れてしまうとペン同士がぶつかり合って大切な万年筆に傷がついてしまうかもしれませんし、消しゴムなどと一緒に入れてしまえば最悪万年筆の軸などが科学反応で溶けてしまうかもしれません。
大切な万年筆傷ついてしまうのは嫌だと思うので今回は万年筆を入れるのにおすすめなペンケースを手持ちの中から紹介したいと思います。
万年筆を入れておくペンケースに求められる条件とは?
ペン一つ一つが独立して収納できる
これは万年筆に限らず高価な文具であれば求められる必須条件でしょう。複数のペンをまとめて一つの空間に入れるタイプのペンケースですと持ち歩いている間にペン同士がぶつかり合って細かい傷がペンについてしまいます。
その傷も味なんだと考えられる人はそれでもかまわないかもしれませんがほとんどの人は出来るだけ自分の大切なペンをきれいな状態で補完しておきたいと思います。なので複数入れられるタイプのペンケースですと一本一本が仕切りで独立しているものを選ぶのが基本になります。
光を遮断できるものがよい
これは上記ほど重要ではないかもしれませんが結構必要になります。万年筆のインクは光にさほど強くないため必要のないときは光に当たらないようにしておくことが無難でしょう。
ただこれに関してはそこまで気にしなくてもいいかと思います。実際に僕が一番使用頻度が高いペリカンスーベレーンM600は常に机の上に立てて使っています。インクも頻繁に吸引するのでまあいいかと考えています。
ケースの内側が柔らかい素材である必要が有る。
これもペンに傷をつけないためですね。他ペンとぶつからなくてもペンケースの素材そのものが硬かったり荒い素材のものの場合入れているだけでペンに傷がついてしまうかもしれません。
なので内側が柔らかいものがおすすめです。
革工房 いんのしま 牛革 ペンケース
今回紹介するのは「革工房 いんのしま 牛革 ペンケース」です。ロールタイプのペンケースは数多く販売されていますが値段の安さや牛革であること国産であることを考慮するととてもコストパフォーマンスに優れた商品といえます。
このペンケースは上記の条件をすべて満たしていますし価格も安いのでとてもおすすめです。
ペンを入れた状態は下のようになります。
万年筆以外を入れる場合も想定してシャープペンシルも入れてみました。細いシャープペンシルだと一つに二つ入るようです。(僕の場合普段は万年筆かボールペンしか入れません。
右のところにもポケットがあるので薄いメモ帳などを入れたり小さな定規を入れたりといったことは可能ですが僕は使っていません。
上のベロを下した状態でロールすると写真のように上の皮がペンとペンが接触することを防いでくれるのでペンを傷つける心配をしなくても大丈夫です。
またこのペンケースのいい点として内側がとても柔らかい皮を使っているという点です。全体的に柔らかい皮なのですが内側はカーペットのような柔らかい皮素材なのでペンを強く押し当てても傷がつきません。
またペンケース自体の大きさも十分です。一番右に差しているのはペリカンスーベレーンM800ですが比較的長めのこの万年筆を差してもこれだけの余裕があります。おそらく一般的な万年筆であれば入らない心配をする必要はないでしょう。
このペンケースの欠点は外で使うときロールを解く必要が有るので大きなスペースがいるので立ったままペンを出すなどといった作業に不向きな点が挙げられます。しっかりとした机がある環境なら問題ないのですがすっとペンを取り出してメモを取ったりするシーンには不適切でしょう。
日本製本革とそろっていて作りも悪くないコストパフォーマンスに優れる製品なのでロール型のペンケースが欲しい人は是非試してみてください。
3000円を切る価格で買えるロールペンケースとしてはとてもおすすめできると思います。