今回紹介するのは三つの日本の万年筆メーカーの最後の一つセーラーの万年筆です。少々使用頻度が少ないのでまだペン先が自分に馴染み切ってはいませんがある程度使ってきたので簡単に紹介したいと思います。
メーカー
日本の万年筆ブランドで有名なのは三つほどありますがパイロット、プラチナときて最後の一つの万年筆や文房具を作っているメーカーであるセーラーです。
このブランドの特徴としてはたくさんの有名なペンドクターが所属しておりまた長刀研ぎといった特殊なペン先を開発販売しています。日本独自のペン先を用意しておりペン先の製造技術の高さは世界的にも有名です。
他には18金や21金など純度の高い金をペン先に多く採用していることも特徴でしょうか。
デザイン
モン〇ブラン型です。外見はほぼそっくりです。
このプロフィットは葉巻型で端が丸みを帯びたデザインです。同じセーラーのプロフェッショナルギアは端が角ばったタイプになります。
またスタンダートは普通のプロフィットよりも一回り小さくなっています。セーラー製品のデザインや大きさの比較は下を参考にしてください。
ペン先の特徴
左がプロフィットスタンダード21、右がパイロットカスタム74のペン先になります。
見てわかるように大きさにはほぼ差がありません。ペン先の形も丸みを帯びたデザインでとりわけ特徴がありません。
またペン先のデザインはセーラーの錨マークが書かれておりその周りの模様も細かくカスタム74と比較し手も模様が細かいです。そしてこの万年筆最大の特徴としてペン先は21金でできています。
この価格で21金のペン先を手に入れられるのは知っている限りこのメーカーだけだと思います。
大きさ
プロフィットスタンダートなので標準の万年筆と比べると小ぶりです。外見の大きさは写真の通りです。
上からパイロットカスタム74、ペリカンスーベレーンM600、セーラープロフィットスタンダード21、ペリカンスーベレーンM400となっています。
また実際に書くときの大きさとしてはキャップを後ろにつけた状態で比較するとペリカンスーベレーンM400とほぼ同じ大きさです。男がメインでがっつり使うには少し小さめなのでメインで使っていきたい場合はスタンダードがついていないプロフィット21をおすすめします。
書き味
ペン先の滑らかさは普通です。カリカリとまではいきませんが少し引っ掛かりのある書き味です。もちろん使い込んでいくうちにある程度の変化はあるとは思います。
ペン先の柔らかさは21金であるだけあり結構柔らかく普段は比較的細めの書き味ですが少し筆圧をかけると字が太くなるので強弱をつけやすいです。
普段のペン先の太さはペリカンのスーベレーンM600のEF(極細字)とほぼ同じか少し細いぐらいです。
インク
インクはセーラーの極黒を使用しています。このインクは非常に耐水性の強いインクで少し濡れたぐらいではほとんど滲みません。
なので宛先を記入したりにも使えるので実用性が高いです。個人的には少しインクフローが渋めのインクだと感じるので宛名を書くことも考えて少し太めの万年筆に合わせた方がより便利になるインクのような気がします。
不満点
特にありません。しいて言えばこの万年筆ならではの特徴が無いところでしょうか。
ペン先が21金の万年筆を他に持っていないので期待していたのですが筆記するときに感じる特徴はあまり感じられませんでした。あえて言うなら特殊ペン先でないにも関わらず筆圧をかけると字が太くなることですがそのあたりは特殊ペン先でもっと楽しめてしまいます。(パイロットのSFMニブなど)
コストパフォーマンスの高さ
書き味には特徴が無いといいましたがコストパフォーマンスとしてはとても優れています。ペン先が21金であるということはもちろんですがペン先の装飾の細かさも素晴らしいです。
細かく模様が彫り込まれているので光を当てるとキラキラして楽しめます。書き味だけではなく価値のあるものを安価で手に入れるという意味ではとてもおすすめできる万年筆です。
購入先
他の大半の万年筆同様Amazonで購入しました。この商品はAmazonが販売発送しているものがあるので変な不良品をつかまされる可能性が低いのでAmazonで買うのがいいと思います。
日本製なので舶来品に比べるとはずれ個体も少ないでしょう。21金万年筆が一万円数千円で買えるのはとてもお得だと思いますよ。