インテルの第八世代CPUが発売されてからまだ一年もたっていないこともありいまだ最新CPUに対応したベアボーンキットの数が少ない現状ですが、個人的にかなりおすすめなベアボーンキットであるASRockのDeskMiniシリーズから最新CPUに対応したモデルが登場しています。

わずかな差異はある物の基本的な作りや外観などは旧モデルと同等のようなので古いモデルで実際に自作を行った以下の記事も参考にしてください。今回はこの新しいDesk Miniを使って自作パソコンを組み立てる場合のパーツの組合せを考えてみます。

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DeskMini 310

インテルの第八世代Coffee Lake に対応したCPUを使用できるベアボーンキットです。Amazonではまだ見かけませんがそのうち出てくると思います。(2018/7/28現在)

現在購入する場合は楽天などで探すかドスバラやパソコン工房等のPC専門店で購入しましょう。

パソコン工房【公式通販サイト】

ドスパラ

CPU

使用する第八世代のCoffee Lakeですがどれも非常に優秀なスペックを誇っておりそこまで高価なモデルを選ばなくても十分な性能が備わっています。

ベアボーンキットを使用する場合は小型化を考慮して選択する場合も多いと思いますが小型になるとどうしても制約も多くなってしまいますが、その中でも大きなことが小型化によって使用可能なパーツが大幅に減ってしまうことがあります。

このモデルの場合は小型化ゆえにグラフィックボードの搭載ができないのでCPUに備わったグラフィック性能に頼るしかないためそちらの方向に負荷がかかる作業をするのには向きません。また高度なGPUが必要にならない場面でCPUだけに負荷がかかるような場面はほとんどないということもありグラフィック性能に限界がある以上CPUを必要以上にいいものを使用してもあまり意味がありません。

またCPUに負荷がかかる作業=高電力を必要とする作業ということになるのでハイスペックなCPUを存分に使用するためには冷却環境を整える必要があるのですが、このベアボーンキットはスペースも狭いためハイスペックな大型クーラーを使用することができないため冷却の面でも高すぎるスペックは持て余します。おそらく冷却性能の限界もありMax65Wの制約があるのだと思います。

Intel CPU Core i5-8600

小型かつ高性能を両立したいという欲張りな人におすすめのCPUです。3.1GHz 6コア6スレッドとグラフィックボードなしの環境では過剰なくらい高スペックなCPUです。

そこまで価格差が大きなわけではないのでこちらを選択しましたが少しでも予算を抑えたいという場合であればCore i5 8400でも十分なのでそのあたりは好みになると思います。

現在は冷却面の限界もありCPUのクロック数を上げるよりもコア数を増やす方向での進化がメインになっているので最近はどんどん安価なモデルでもコア数の多いモデルが登場しています。ただこのCPUを選んだ場合でメモリをケチってしまうといろいろともったいないことになるのでメモリの予算も考慮したうえで選択することをおすすめします。

Intel CPU Pentium G5600

クロック数3.9GHz、2コア4スレッドで価格は上記のモデルの半額程度と個人的には一番おすすめしたいCPUです。

動作周波数の3.9GHzは文句なしですし、一般的な作業範囲であれば4スレッドで困ることはありません。小型パソコンでかつ価格を抑えていながら安い市販パソコンよりもハイスペックという贅沢な望みを満たせる組合せにだと思います。

メモリ

個人的には一般的な使用の範囲でも8GBは確保しておきたい部分です。メインの使用がオフィスソフトを使用したりネットサーフィンをする程度でかつブラウザでタブを沢山開くような使いかたをしない場合であれば4GBでも問題ないとは思います。

僕のようにネットサーフィンをするときにタブを沢山開くタイプの人は4GBだとすぐに動作が遅くなってしまうので絶対に8GBは確保するようにしましょう。16GBまで必要になるかの分かれ目は微妙ではありますがCPUをCorei3やそれ以上のCorei5を搭載してハイスペックを追及する場合であればそれらの能力を引き出すためにも16GBないしは32GBのメモリを用意するようにしましょう。

ただこのキットはサイズの関係上、一般的なメモリは使用できずノートパソコンサイズの短いメモリしか使用できないので一般的なメモリよりも高くつくことが多いことは頭に入れておいた方がいいでしょう。

個人的にはこのメモリを一枚購入するのがおすすめです。メモリを差すところは2スロット用意されているので万が一使用していて不満が出てくれば買い足して増やすことができますし、このキットのメモリのクロック数の上限の2666でもあるのでおすすめです。

このベアボーンキットは最大で32GBまで積むことができるので小型でハイスペックを追及する人であれば16GB×2枚で32GBを目指してみるのもいいかもしれません。

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記憶媒体

このベアボーンキットはM2端子を使用してのssd接続と2.5インチハードディスク、ssdという三つの選択肢から選べます。ただ小型であることを生かして本体を移動させて家のいろんなテレビに接続するといった使いかたもできるのがこのベアボーンキットのよさなのでできれば衝撃に弱いハードディスクよりはssdを使いたいところです。

少し前までは非常に高額だったm2向けのssdも手軽に買える金額に落ち着いてきているのでこれを機に試してみるのもおすすめです。

無線機能

小型化であることからBluetooth対応のキーボード、マウスや無線LAN接続を楽しみたい場合が多いと思うのでできれば搭載しておいた方がいいでしょう。

もともとUSB端子の数が少ないので端子を塞がなくてもいいのも搭載するメリットです。

OS

windows10の64bitを選びましょう。現在は64bitが主流になっているので64bitを選んだから使えないソフトはあまりないので基本的には64bitを選んで置いて問題ないでしょう。

32bitはメモリが4GB以下しか使えないという大きなデメリットがあるのでどうしても32bitしか嫌だという人以外は64bitを選んでおいた方がいいでしょう。また32bitを使いたい場合は必ず64bitもついてくるパッケージ版(ダウンロード版)を買うようにし、32bitのみのDSP版は避けましょう。

価格差があるhomeとproffessionalの二つのバージョンですが基本的にhomeで困ることは無いとおもいます。proは基本的にビジネス向けということでいくつか機能の追加があるのですが個人で利用する範囲では必要のない機能がほとんどです。しいて言うのであればアップデートの任意での選択がありますがよほど詳しい人以外アップデートのタイミングを選ばないといけない場面はないので一部の人以外は必要ないでしょう。

少しでも安くしたい場合はDSP版も選択肢に入ります。ただDSP版の場合DVDになってしまい外付けDVDドライブが別途必要になってしまうのでこちらの方が高くなってしまうこともあることは注意しておく必要があるでしょう。またDSP版は付属のパーツと一緒に使うことを前提にした商品になるのでついてくるゴミパーツも処分せずちゃんと保管しておきましょう。

まとめ

組み立ても簡単で非常に使い勝手のいいパソコンが作れるので小型パソコンを組んでみたい人や初めて自作パソコンに挑戦する人にもおすすめできるベアボーンキットです。PentiumGとメモリ8GBで組めば価格もそこまで高くならないので気になる人は是非試してみてください。

組み立て作業については基本的なところに差は無いので旧モデルで組み立てた以下の記事も参考にしてください。

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