自作パソコンに挑戦してみたいけどいきなり高額なパーツで組むのは気が引けるという人も多いのではないでしょうか?一度パソコンを自分で組んでみるとそれぞれのパーツとその性能が影響する作業の範囲もぼんやりとですが見えてきますし市販品を購入するときの性能もパーツ構成から予想できるようになります。

例えばMacのパソコンなどはパーツごとにグレードアップできますが一つ一つのグレードアップにかかる費用は結構な額ですし自分に必要なところがわかっていると何かと便利です。その他にも何かのソフトやアプリを動かしているときに動作が不安定になる原因を推測できるようになったりもするのでパソコンをよく使っている人は一度組んでおいてもいいと思います。

今回はあまり予算をかけずにそれでいて並みの市販品よりもずっといいパフォーマンスをしてくれるパソコンを組むことができる構成を考えてみました。構成は最小限にしているので作業もそこまで難しくないと思います。

ベアボーンキットを使っているという違いはありますがCPUやメモリの取り付け方は共通しているので組み立ての際は以下の記事も参考にしてください。

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OS

パソコンを動作させるうえで絶対に必要になりかつお金がかかってしまう部分のひとつです。現状自作パソコンで使えるOSはwindowsぐらいなのでここはあきらめて購入してください。価格を抑えるのであればwindows10のhome editionのDSP版といいたいところですがこの記事を書いた時点ではパッケージ版の方が安くなっていたのでパッケージ版をおすすめします。

選択肢としては無料で使えるLinuxもありますが上級者向けなのでパソコンに慣れていない人は断然windows10がおすすめです。

この二つの違いはパッケージ版は一台の制約以外は自由なのに対し(古いパソコンで使わないのであれば新しく組んだパソコンでも使用可)DSP版は購入時に一緒についてくるパーツとからなずセットで使わないといけない点とDSP版は購入時に64bit32bitのどちらかを選択しないといけない点です。

現在のパソコン事情では32bitを選ぶメリットは基本無いので(32bitは4ギガ以下のメモリしかつかえない)64bitしか使わないと思いますがこのような違いがあるので価格差が小さければパッケージ版をおすすめします。

またOSは悪質な海賊版が出回っているので購入する際は安心できるところからのみ購入してください。例えばAmazonで購入するときは必ずAmazon.co.jpが販売、発送しますとなっているものだけ購入しましょう。Amazonで売られていても出品者が良くわからない業者の時は要注意です。特に際立って値段が安いときは基本怪しいので注意しましょう。

CPU

ある意味でコンピュータの性能を決めるといっていいパーツです。というのも使用するCPUで使うマザーボードのチップセットも限られますし全体の構成を決める前に最初に決める部分だからです。

そんな中今回の構成でおすすめするのは Pentium G5400 です。

昨年11月に最新シリーズ第9世代が発売されましたがそれまでの最新世代だったCoffee LakeのCPUでコストと性能の兼ね合いが絶妙なライトユーザーにお勧めのCPUです。素のグラフィック能力も高いので価格を抑えたグラフィックボードなしの構成にはもってこいですし、もちろんグラフィックボードを追加すれば軽い3dゲームも普通に動かせます。

動作周波数なども旧世代のCorei3並みはあるのでPentiumでも馬鹿には出来ない性能があります。

マザーボード

高価なパーツで固めるハイスペックなゲーミングマシンであれば大型化させて大きなCPUクーラーや大量のファンが付いたグラフィックボードを使った構成もおすすめなのですが今回のような価格を抑えたパソコンでそこまで大きなパソコンは正直邪魔に感じる人も多いと思います。

かといって一番小さなサイズのパソコンを組めるMini-ITXは拡張性の少なさはもちろん何よりも小ささのため初心者には作業が難しくなるという大きな欠点があるので今回はこの二つの中間の大きさのμATXのボードMSI H310M PRO-VH PLUSを選択しました。

MSIは私自身のゲーミングパソコンのマザーボードでも使用しているメーカーでスタイリッシュなデザインとパーツの安定がそろったおすすめのメーカーです。今回選んだボードは価格も抑えめでおすすめです。

メモリ

最近のインターネット事情を考えるとメモリは最低でも8GBは欲しいところです。8GBあればある程度複数のタブを開いてネットサーフィンしていても動作が不安定になることも少ないですし何かと捗ります。

沢山のタブを開きたい人やCADなどを使いたい人であればメモリが16GB合った方が安定しますが当然その分値段も高くなってしまうのでそのあたりは財布と相談して決めましょう。ちなみに8GB×二枚で16GBにする場合同じ商品二枚で組むとデュアルチャンネルといって少し速度が増すので最終的に二枚で使いたい場合は初めから二枚セットを買っておくのをおすすめします。

ただネットサーフィンやオフィスソフトがメインという場合であれば8GBでも十分すぎるので基本は8GBで十分でしょう。購入時の価格と合わせて考えてください。

記憶媒体

大量の動画などを一緒に保存したい場合はHDD、外付けハードディスクを運用したりデータ保存用のハードディスクを別途用意するのであればOSの動作が早くなるSSDをおすすめします。

外付けハードディスク等を使うのであればSSDでも240GBぐらいあれば十分ですが最近は価格も落ち着いてきているので500GB程度あると何かと便利です。長く使いたのであれば価格差も小さいことですし少し奮発して500GB用意しておくのもいいと思います。

またSSDはTLCなどのグレードでも値段が変わるのですが今回は値段を抑えたいので気にしていません。個人的にはTLCでもトラブルが起きたことが無いためそこまで気にするポイントでもないように思います。

PCケース

外から見える部分なのでこだわりたい人はある程度予算を出してもいい部分だと思います。安いケースでももちろん使えますが全体的に薄く静音性に難があったりなどがあるのでそのあたりは注意しましょう。価格を抑えるのであれば電源とセットになっているケースもおすすめですが電源は壊れると他のパーツも壊れるある意味最重要パーツでもあるので気になる人は少し予算をかけても慎重に選びましょう。

今回は価格とデザインを加味して以下のものを選びました。

電源

代り映えせず同じ電源を紹介して何ですが玄人志向 STANDARDシリーズ 80 PLUS 400W をおすすめします。何より価格が安いのはもちろんですが私自身このブログを書いたりネットサーフィンやオフィスソフトを使うときにハードに使っているマシンで3年近くハードに使っていますがコイル鳴きなどもなく安定して動作していることからおすすめします。

電源はコイル鳴きなどのあたりはずれもあるようなので断言はできませんが値段を考えるといい選択肢ではないでしょうか?容量に関しては今回の構成でグラフィックボードなどを増設しない限り最小の400Wで十分です。グラボなどを追加してみたい場合はグラボの性能に合わせて容量を増やしてください。

まとめ

価格を抑えるだけでなく見た目もよく安定して長く使えることを考えた結果少し値段は高くなってしまいましたがこの記事を書いた時点(20190127)ですべてのパーツをAmazonで揃えて56000円程度でした。普通の作業であれば十分高速で動くマシンが作れると思うので自作パソコンに興味がある人は是非挑戦してみてください。

価格をさらに抑えたい場合はSSDを240GBに落としたりケースと電源一体型のケースを選択することで可能になります。

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