自作パソコンを作るときにはいろいろなパーツを組み合わせてつくりますがその組み合わせ次第でいろいろな性能なパソコンを作ることができますし総額でかかる費用もそれに応じて変化します。

そんな自作パソコンのパーツ構成で悩むことが多いのはがどのパーツにお金をかけるのかというところではないでしょうか?

もちろん理想ではすべてのパーツを最高ランクにしたいところですがそれぞれがパソコンにかけられる予算には限りがあるのでどれかを節約する必要がでてきてしまうでしょう。

そんな時にどんなパーツの予算は節約してもよく、どんなパーツにはお金をかけなくてはいけないのかを知っておくことは満足なパソコンを作るうえで非常に重要になってきます。

そんな大事なパーツを個人的に紹介していきたいと思います。

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  1. メモリ

    性能への影響 5.0
    使用差が感じる性能差 5.0
    耐久性への影響 3.0

    パソコンのデータ処理時の作業領域です。容量が大きければ大きいほど作業スペースが広いことになるので並行して複数の作業をすることが可能になります。

    重要性の理由

    おそらく普通にパソコンを使用するうえで能力不足時に一番体感でわかりやすいパーツなのではないでしょうか。容量が少ないと少しの作業ですぐにメモリ使用量がマックスに達してしまいパソコンの動作が極端に遅くなってしまいます。ネット中にパソコンの動作が遅くなるなどの原因はメモリ不足であることが多いです。
    それ故に既製品のノートパソコン等でもメモリの換装が行われることは比較的多いです。過剰な容量は必要ないですしそれぞれの使用状況によっても必要なメモリ容量は変化しますがストレスのない作業をしたい場合最低でも8GBのメモリは用意した方がいいでしょう。周波数は体感で感じる性能差にほぼ影響しないのでこだわる人以外は気にする必要がありません。
    現在のメモリ使用状況はタスクマネージャーで確認することが可能です。

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  2. 電源

    性能への影響 2.0
    使用差が感じる性能差 1.0
    耐久性への影響 5.0

    PCの各パーツに電源を供給するためのパーツです。使用する電源の容量はすべてのパーツが必要とする合計ワット数以上である必要が有ります。

    重要性の理由

    最低限必要な合計電気容量を超えていればどの電源を選ぼうが直ちに影響はないので安物でも動作させることは可能ですし安物を使ったからと言ってコンピュータのパフォーマンスに与える影響はほとんどありません。

    安物の電源を使用してよく起こるのがコイル鳴きですね。しかしながらこれは運の要素も強く高い電源でもはずれを引くとなってしまうこともあるようなので一概に言えるものではないです。

    最も重要なのは電源はすべてのパーツの生命線であるということです。電源は文字通り電気の源ですべてのパーツに電気を供給しているのでもし何らかの理由で電源が故障してしまった場合過剰な電気を流してしまう等で接続しているすべてのパーツを道連れにしてしまう可能性があります。

    なので他で高いパーツを選べば選ぶほど電源を妥協してはいけません。一番危険な発想は性能を上げるために他のパーツにお金をかけすぎたので性能への影響が少ない電源で節約するという考えです。

    あたり個体を引ければいいですがはずれだったときは考えたくもありません。

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  3. HDD/SSD

    性能への影響 5.0
    使用差が感じる性能差 4.0
    耐久性への影響 5.0

    パソコン内部のデータを動かす基本ソフトであるOSをはじめあらゆるパソコン内のデータを保管しておく記憶スペースです。HDDかSSDを選ぶことができます。

    重要性の理由

    パソコンのデータがすべて入っているのでパソコンの起動の速さやデータの読み込み速度や書き込み速度などあらゆるパソコンの速さに大きく影響を与えるパーツです。
    基本的に読み込みの速さはSSDの方が優れておりHDDからSSDに換装することで体感起動速度も大きく向上することが多いです。
    しかしながらパーツの耐久性という点ではSSDはHDDに比べると劣っており絶対に消えて欲しくないデータを保管する目的には少々そぐわないパーツとも言えます。

    そんな耐久度もSSD、HDDそれぞれの製品ごとに差があり耐久性の高いものほど価格も大きく上がる傾向があります。

    SSDであれば最近は比較的安価になっていますが安い製品の多くはTLCという企画でより高価なMLC,さらに高くなるMLCに比べると耐久性は大きく下がってしまいます。重要なデータをSSDで使用する場合は最低でもMLCは選択したいところでしょう。

    速さを求めないのであればHDDがおすすめですがそんなハードディスクも製品のグレードによって速さや耐久性がことなるので目的にそって選ぶ必要が有ります。

    目的が分かったうえで節約する分には問題ないパーツですが容易に安くで導入でき高速なTLCのSSDを導入して後々後悔する可能性は理解しておく必要があるでしょう。

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  4. CPU

    性能への影響 5.0
    使用差が感じる性能差 3.0
    耐久性への影響 1.0

    パソコンの演算の為の頭脳です。CPUが無いとパソコンは始まらないといっていいでしょう。

    重要性の理由

    パソコンの頭脳であり中心パーツであるので基本的にはかなり重要になってきます。というよりは自作パソコンの構成を考えるときまず初めにどのCPUを使うかを考えてその後パーツ構成を考える流れになると思うので他の予算をかけすぎたからここを削るということはそうないと思います。

    しかしながら例えばきれいなグラフィックでゲームをプレイしたいと考えて高価なグラフィックボードを用意してお金が尽きたためCPUはPentiumでいいやなんてことはグラフィックボードの性能を生かしきれないのでダメな発想になります。

    しかしながら最新パーツで構成を考える場合現行のパーツはどれも優秀なのでゲームや動画編集などの高スペックが要求される作業をするとき以外はCPUの能力不足を感じることはあまりないでしょう。

    逆に自分の使用する範囲のスペックを満たすものであれば安価なCPUを選んでも問題が生じることはありません。

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節約してもいいかもしれないパーツ

PCケース

真っ先に削るとしたらこれでしょうね。

PCケースそのものがパソコンの性能に影響を与えるわけではないので安いものを使っても性能に影響は与えません。

安い商品を選んだときのデメリットとしては安いものは音漏れが多いものがおおいのでパソコンのファンの音などの動作音が漏れてパソコンを起動させているときにうるさく感じることがあるかもしれません。

他の問題としてはパーツの冷却性能ですね。CPUクーラーなどそれぞれのクーラーも重要ですが内部と外部を遮るものはケースでありケースがいかに効率よく内部の熱い空気を排出し外の冷たい空気を取り込むかということが冷却性能に大きく影響するのでそのあたりは考慮に入れる必要が有るでしょう。

熱を持ったまま使用することはパーツの寿命を縮めるので長くパソコンを使い続けたい人はある程度考慮した方がいいと思います。

おススメケースについては以下の記事も参考にしてください。

おすすめminiITX用PCケースランキング2017年10月版

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個人的おすすめATXケースランキング 2017年10月版

グラフィックボード

ゲームや動画編集をやらないのであれば使う必要あまりないパーツです。

現行のCPUはグラフィック性能も比較的優れているのでオンボードのグラフィックス能力だけでもある程度の描写能力があるので動画サイトを視聴する程度の用途ではそもそも使用する必要がありません。

グラフィックボードは高性能なものになるととても高価になってくるのでPCゲームをガンガンやりたい人以外は手を出す必要のないパーツです。

正直なところ高画質でゲームをしたいだけであればPS4Proなどを購入した方がよほど安上がりですね。(パソコンゲームならではのセールもあるのでヘビーゲーマーであれば少し話は変わるかもしれません。)

CPUクーラーなど

これも基本的には付属のクーラーでも十分でしょう。ハイグレードなCPUになると発熱も大きくなるのでそもそもクーラーが付属していないものもありますがミドルグレードまででクーラーが付属している製品であればわざわざクーラーを変更する必要性は低いです。

もちろん大型クーラーをつけたり水冷にこだわればより冷やすこともできますがそこまでこだわる段階になればパーツをケチらずに満足いくパーツで組み立てた後の話になるので基本は付属のクーラーを使います。

予算に余裕があれば数千円の物でも付属クーラーより高性能なので換装してみるのもありですね。

クーラーそのものに気を使うのもいいですが長期使用であればグリスにも気を使った方がいいと思います。

マザーボード

マザーボードはCPUに合わせたチップセットのグレードの他にマザーボードを構成するコンデンサーの品質や他のパーツで値段が変わります。

高価なマザーボードになればオーバークロック前提の設計になっていたり日本製のコンデンサーを使用していたりします。

一番下のランクのチップセットのマザーボードを選んでもそこまで性能に影響は与えませんが微妙な速度の違いや他のパーツを組み合わせる拡張性の差などがあるのでそのあたりは用途とも相談する必要があるでしょう。

逆に言えばカタログスペックで自分の想定する構成で不具合が起こりそうになくオーバークロック等をする予定がない場合は安いものを選択したからと言って大きな影響はないでしょう。

しかしながらパーツ間をつなぐパーツであることは間違いないので中古のジャンク品などを使用する場合は高価なパーツと一緒につかうのは避けた方がいいと思います。

まとめ

以上が個人的なパーツの優先度です。

特に電源は見かけ上の性能差がないので安いものを選んでしまいがちですが他のパーツの命も握っているパーツだということは忘れてはいけないポイントです。

他にはSSDなどは安いものでも高速で見かけ上のスペックは十分でも耐久性の違いなど将来的な違いもあるのでそのあたりは自分の使用状況に合わせて選択する必要があるでしょう。

TLCのSSDも最悪消えてもいいデータを保存する場合や大事なデータは別にバックアップを取っていく使いかたをするのであればコストパフォーマンスがいいのでおすすめになります。

将来も見据えてパーツを選んでいくことが大事になってきます。

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