今回はある程度ゲームを楽しみたい場合を想定したパーツ構成を考えてみます。現在はCPUもKaby Lakeに移行しさらに性能が上がっているのでせっかくなので最新CPUをメインにハイスペック構成を考えていきたいと思います。
今日はゲーミングパソコンの主軸となるCPU,グラボ,メモリについて説明したいと思います。後編はこちら
ゲーミングマシンで最も大事にするポイント
最新のゲームはその技術の発展と同時にその要求スペックもどんどん上がっています。自分のパソコンが要求スペックを満たしているかを判断する簡単な方法としてはベンチマークテストがあります。
ゲーム画面のムービーのようなものを流してそのパソコンでどれだけ滑らかに表示できるかを調べます。自分がやりたいゲームがベンチマークソフトを用意していればそれを使うのが一番ですが有名どころですと3DMark (窓の杜)などがあります。
まぁそれは置いておいてゲーミングパソコンを自作をする上で大事にしなければいけないパーツは主に次の三つです。
- CPU
- GPU(グラフィックボード)
- メモリ
次から現行のパーツで僕が考えるおすすめ構成を紹介したいと思います。前に説明しましたがゲーミングパソコンは市販やBTOで購入するととても高価になる傾向があるので基本的に自作するのを進めます。
グラフィックボード
これが一番わかりやすく大事なのでまずはここから紹介していきたいと思います。グラフィックボードは映像出力専門のCPUのようなものでこのスペックが不足していると3D映像はかくかくしてしまったりまともに表示されなかったりします。
基本的にこの能力が一番わかりやすく影響するので高いものであればあるほどいいのですが高いものは本当にいい値段がします。そのゲームが提供する際高スペックで楽しみたいのかとりあえずストレスなく楽しめればいいのかなど用途によって判断する必要はありますがそのあたりは自分の財布と相談して選ぶようにしてください。
ちなみに性能が良くなればよくなるほど消費電力も多く必要になってしまう傾向があるため常に最高スペックでゲームを楽しんでいると電気代もなかなか楽しいものになってしまいます。最初だけ投資すればいいものではないことも頭の片隅に置いておいてくださいね。
ちなみにGPUのブランドとしては「NVIDIAのGeforce」と「AMDのRADEON」があるのですが僕はGeforce派なのでここではGeforceのみを紹介します。
GTX1050/GTX1050Ti
ゲームをパソコンで楽しもうと思うのなら最低限この辺りのスペックのものを用意しておいた方がいいと思います。1050Tiの方が基本的に少しスペックが高めになっているのでそんなに値段が変わらないのならばTiを買っておいていいと思います。ただTiのあるなしは誤差程度のものなので値段の差が大きいなら後々もっといいグラボが欲しくなって差し替えることも考えてGTX1050を買っておいた方がいいような気もします。
値段の差が自分にとって大きいかどうか、また後々もっといいものが欲しくなりそうかどうか。そのあたりを考慮して選びましょう。僕だととりあえず買うならGTX1050にしておくと思います。
ちなみにグラフィックボードメーカーに関してはどのメーカーがいいというのは時に無いので見た目の好みやマザーボードとメーカーを合わせるといった決め方で決めて問題ないでしょう。ファンがいくつもついているモデルから短くファンが一つしかついていないモデルまで種類がありますが入るのならば長くてファンの数が多いものを選択した方がいいですよ。
ファンの数が多くなればそれだけ放熱能力が高くなるので熱による動作不安定がおこりにくくなります。短いものはあくまで小型ケースで組みたい人向けだと考えて置いていいでしょう。
GTX1060
1050に比べるとだいぶと性能が良くなります。グラフィックボードにはメモリ容量が書かれていますがこれはグラボの作業専用のメモリと考えていいと思います。
そしてGTX1060にはメモリが3Gのものと6Gのものが売られています。自分のやりたいゲームがどれだけメモリを必要とするのかによっても変わってきますが個人的な意見ではGTX1060を買うなら3Gでいいと思っています。
メモリの差よりもGPUの差の方が大きいですしわざわざGTX1060を選んだうえで6Gにするくらいならいっそのこともう一ランク上のGTX1070を購入するという手段もあります。とはいってもGTX1070になると値段が跳ね上がるので少しでもこの価格帯で高スペックをというのであれば6GBを選択しておいてもいいでしょう。
GTX1070
一般的なゲーム用途ならほぼ問題なく補える性能があります。ただAmazonを見てわかるようにお値段はとても高いです。GTX1050位までなら正直日本で購入して楽に買った方がいいとは思いますがここまでくるといっそのこと個人輸入に挑戦してみるのも一つの手です。
アメリカのamazon.comであれば450ドルぐらいで売っているので送料込みにしても二万円近く安く購入することができます。僕が買ったのは去年でしたが送料関税込みで米ドルで486.52ドル日本円で購入できました。後日必要なかった税金分として16.29ドルの返金があったので結局は470.23ドルで買えたことになります。
現在の為替レートは一ドル当たりの金額が少し去年より高くなっているのでもう少し支払金額が高くはなりますがそれでも日本の店で買うよりはだいぶと楽になると思います。そのうち米アマゾンの利用方法も記事にしますがそう難しいものではないので予算を抑えたい場合は一考してください。
それ以上を求める人へ
他にもGTX1080やGTX1080Ti、TITANXなどもっと高性能のグラフィックボードが販売されています。他にもそれらを二枚差してよりハイスペックにするといった方法もありますがそこまで行くとマニア向けの話になってしまいますし僕も大した知識が無いので今回は省かせてもらいます。
ライトなゲームユーザーであればGTX1060もあれば十分ですしGTX1070までくれば十分すぎる性能になると思います。
逆にこれらのグラフィックボードを使いこなそうと思ったらCPUやマザーボードを最高級にするのはもちろんのこと冷却性能まで水冷式にしたりとどんどんと予算が大変なことになっていくのでそこまではある程度ライトなスペックで楽しんで物足りなくなってから試していけばいいと思います。
CPU
今作るなら最新のKabyLake対応のものを選びましょう。どれを選ぶかですが正直なところ財布との相談としか言えません。
金額を気にしないのであればCorei7 7700Kしかないと思います。金額との相談とは言ってもゲーミングパソコンを作るなら最低でもCorei5は欲しいところですがその場合のKabyLakeのi5の最低スペックですとi5-7400になりますが値段の差が二万円もありません。
もちろん一万円以上離れたら大きいと感じるかもしれませんが将来的にゲームを続けていて技術の発展で要求スペックが跳ね上がっていくころを考えると長く使いたいならCorei7-7700Kを買っておいた方がいいような気がします。
クロック周波数の差は微々たるものですがi7はスレッドが倍になっているということは念頭に置いておいて欲しいと思います。オーバークロックはいろいろと面倒もあるのでしないとしても単純にスレッド数が二倍というのはゲームをやるうえで大きいです。
毎年の頻度でパソコンを組み替えるなんて人ではない限り思い切ってi7-7700Kを買っておいた方がいいと思いますよ。逆にi5の最上位モデルi5-7600Kは金額と性能的に中途半端な気がします。これを買うならあと一万円足してi7-7700Kにしましょう。
価格の比較の参考までにi5-7400を。
いろいろと書きましたがとりあえずそこそこの値段のパーツを集めてゲームが動くパソコンを作りたいなんて時には十分選択肢に入ります。その場合はグラフィックボードなどもGTX1050あたりにしておいてもっとがっつりやりこみたくなったらまた上位のパーツを集めて作るといった感じになると思います。
僕は何度も作るのは嫌なタイプなのである程度のハイスペックパーツをあつめた一台を数年使うタイプですが。
CPUクーラー
ハイスペックCPUとなると発熱量が大きくなるので社会品のクーラーを購入する必要があります。
クーラーの種類としては空冷、水冷、簡易水冷とありますがこだわりのある人以外は空冷で十分です。
クーラーの冷却能力ですが基本的に大きくなればなるほど高くなります。3000円程度のクーラーでも十分冷えますが夏場などにゲームをがっつりやっていると熱も大変なものになるのでできればいいクーラーを使いたいところです。
それぞれの財布事情とケースに入るかどうかで決めてください。いろいろあるのでどれがいいとは言い切れないのですがとりあえず僕がつかっているおすすめのクーラーを紹介しておきます。
届いて箱を開けた感想は「デカッ」の一言でした。とにかく大きいです。その分それだけ熱が広範囲に分散されてそれを二つのクーラーで放熱してくれるのでとてもよく冷えます。ケースの容量と金銭的な余裕があれば是非ともおすすめしたいクーラーです。
グリス
こだわりが無ければクーラーについているグリスでも十分だと思います。ただグリスによって冷え方も変わってくるのでどうせなら冷えた方がいいなと思う人は大した金額でもないので買っておいてもいいと思います。オーバークロックもやってみたいかなぁなんて思ってしまった人は買っておきましょう。
上のクーラーとセットで使っていますがとてもよく冷えます。おすすめです。
ブログを書いているパソコンで使っているグリスです。大したCPUを積んでいないうえ負荷の高い作業をさせていないのでそこまで言えませんが評判も良くて有名なグリスです。
どちらかを好みで選んでおけば間違いないと思います。
メモリ
もちろんやりたいゲームによって変わってくるのですがまんべんなくいろいろやりたい場合少なくとも16GBは欲しいところです。欲を言うなら32GB用意しましょう。
普通にゲームをするだけなら16GBでいいと思いますが裏で何かの作業をさせるだとかゲーム画面を録画してyoutubeに上げて動画にしたいなんて人は32GBはあった方がいいでしょう。その辺は臨機応変に。もし自分の使い方でメモリが足りるのか不安だけどお金がなんてときは少し割高にはなりますが16GBのメモリを一枚だけ買っておいて足りなかったら買い足すなんて方法もありますよ。
メモリの組み合わせですが将来的に増設したくなることを見越して目的のメモリ容量の半分のものを二枚という組み合わせにしましょう。僕のゲーミングマシンは16GB×2の組み合わせにしています。
最新CPUを使う場合はDDR4-2133かDDR4-2400になると思います。
2400と2133の違いはメモリの通信速度の違いです。体感で感じるほどの変化はないと思いますが値段にそう差がないのなら2400を選んでおくといいでしょう。もちろん選ぶマザーボードが対応しているかどうかは重要ですが。
まとめ
主要パーツの決め方は以上です。残りはマザーボードやケース、SSDなどの選び方になるのですが長くなるので二つに分けました。
基本的にはこの三つをしっかりと選んでおけばゲームを動かすという目的は達成できると思います。
後編→自作パソコンレシピ2017年7月「ゲーミングマシン編」後編