自作パソコンに無線LAN機能を搭載するためにはインテルの無線LANカードを使用する必要が有ります。

マザーボードに端子が用意されている場合はそれにつなぐだけで使用することができるのですが端子が無い場合別に端子を用意する必要が有ります。

今回はPCIexpressを使用して無線機能を搭載する方法を紹介します。

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用意する必要があるもの

マザーボードの無線用の端子の有無で変わってきます。一般的に小型のマザーの方が搭載されている印象があります。

マザーボードに無線用m2スロットが存在する場合

スロットを利用できるのであればスロットに差し込むためのカードとアンテナを用意するだけで無線機能を搭載することが可能です。

注意しておきたいのはm2スロットの端子にも種類がいくつもありssd用の端子と無線ランカード用の端子は異なることを知っておく必要があります。基本的に一つしかない場合はoptaneなどを利用するためのssd用の端子しかない場合がほとんどなのでマザーボードの仕様書に無線ラン用のm2と書かれていない場合は使用できないことが多いです。

マザーボードに何用のm2端子であるのかが書かれていると思うので購入の前に確認しておく必要が有るでしょう。

Intel Dual Band Wireless-AC 8265

m2スロットで使用するたのインテルの無線用チップです。現在流通している中では一番価格が手ごろなのとりあえず無線とBluetoothがつかえればいいという人はこちらを選びましょう。

Intel Wireless-AC 9260

Wifiの通信速度には差がありませんが最新のBluetooth5.0が使用できるようになっているので気になる人はこちらを選んでみるのもいいと思います。4.0と比較すれば通信速度が増しているみたいなので価格差が小さいのであればこちらがおすすめです。

アンテナも用意しましょう

チップを差すだけでは自作パソコンの内部はいくつもの電子部品が出す電波との干渉によりまともな通信ができないので外側にアンテナを伸ばしておく必要が有ります。

m2用のカードには「MHF4」コネクタに対応したアンテナを選ぶ必要が有ります。流通しているコネクタにも種類があるので間違ったコネクタのアンテナを購入してしまうと使えないので注意が必要でしょう。

m2用のアンテナはほとんどが上のようなシートタイプのアンテナしかないのですがしっかりとした大きなアンテナを搭載したい場合は以下の商品がおすすめです。MHF4用の大型アンテナはあまり見ないのでおすすめです。

m2端子が無い場合

m2端子が無い場合は基本的に変換用のボードを購入してPCI-expressを使用して搭載することになります。

上で紹介したようなm2端子対応のカードを使用する場合は以下のようなPCIe変換ボードもあるようです。自分がつかっている製品ではないため対応カードの種類や詳しい使用方法等はわかりません。

またこの方法を使用する場合最低でもPCI-Expressx1を一つ使用する必要があるのでminiITXマザーなどを使用している場合グラフィックボードが使えなくなることがあるので無線を搭載したい場合はマザーの選び方にも注意する必要もあるでしょう。

Wireless-802.11 AC Intel 7260

m2用のカード以外で使うのであればこのカードが選択肢に入ると思います。これ一つできちんと5GHz帯の電波も拾ってくれますしBluetoothも使用することができるようになります。(Bluetoothは環境によっては使えません。)

アンテナを用意する

此方ももちろんアンテナが必要になるのでアンテナを別途購入する必要が有ります。

上記のカードに対応するコネクタは「U.FL」になります。コネクタさえ正しければどんな形のアンテナを使用しても構いませんが大き目のアンテナの方がしっかりと受信してくれる気がします。

今回は以下の商品を使用しました。

変換カード

miniPCIeはそのままではマザーボードに取り付けられないので変換カードを別途用意する必要が有ります。

種類もいくつかありますが安く抑えたいなら玄人志向の以下の商品がおすすめです。

変換ボードを使うには?

用途が無線を使うだけでPCIe×1以上が開いているのであれば難しいことは何もありません。

カードをボード上にセットしアンテナを取り付けると写真のような形になるので後はこれをPCIe×1に差し込むだけで無線が使えるようになります。PCIe端子は大きなものに小さなものを差すのは何の問題も無いので×1が無いのであれば×4あるいは×16に差しても問題ありません。(必要に応じて対応ドライバーをインストールしてください。

ドライバは以下のインテルのホームページからダウンロード可能です。

ここで注意が必要なのですが端子に差すだけではBluetoothを使用することができません。というのもBluetoothを使用するための電気の供給が差すだけでは足りないので別途USB端子を使用して電気の供給を行う必要があります。

この変換ボードを使ってBluetoothを使えるようにする方法をまとめたので気になる人は以下の記事も参考にしてください。

とりあえず簡単に無線を備え付けたい場合は

以下のような商品もあります。パーツをバラバラに買わなくていいのでよくわからないというのであればこれを購入するのもいいかもしれません。

ただ少し高めであることと自分でカードの選別ができないというデメリットもあるのである程度触れる人であればバラバラに買って組み立てるのがおすすめです。

とりあえず無線がつかえてBluetoothが接続できればなんでもいいという人は以下のような商品もあります。デュアルチャンネルではなく速度の遅めですが価格は安く単体で使えるので簡単ではあるでしょう。

まとめ

一番簡単な方法はUSBドングルやUSBタイプのbluetoothアダプタを使用することですがこれを使うとUSB端子を二つ潰してしまう上にドライバなどがよくわからないメーカーの物を使う羽目になるなどがありますね。

とはいっても簡単なうえに費用も安いのでこだわる人以外はUSBで差し込むタイプでも支障はないと思います。

またITXマザーボード等を使用したPCの場合物理的にPCIeが足りなくなることなどざらなのでそんな時はUSBで差すだけのものが便利です。

今回紹介した方法はPCIeに余裕がありかつ安定した接続が欲しくインテル純正を使いたいといった少しマニア向けの方法であることは事実です。とはいっても自作パソコンに手を出す人はマニアな人が多いと思うのでやりたい人は試してみて下さい。

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